日本語教育

「なんだろう?」「知りたい」「そうだったのか(わかった)」学びの3点セット

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子どもが興味を示したら、自ら学んでくれるようになる!

子どもは、大人に比べると本当にクリエイティブで自分から何かを生み出そうとする能力に長けていますよね。

お砂場で遊んでいると、最初は穴を掘っているな~って思って見ていたら、穴を掘ってる時に掻き出した土の山が自分の隣りに出来ていることに気付き、その砂の山を成形しだして砂山作りに移行する。

砂山が完成すると、その辺にある物体を車なのか、電車なのかに見立てて、砂山の周りや上を走り出す。場合によっては、砂山の真ん中にトンネルを掘って乗り物を中に通そうとする。そして、砂山を作る前に掘っていた穴に乗り物が落ちてしまうシチュエーションを考えたり、砂が崩れてきた~という設定なのか?乗り物が穴に埋められてしまったり、場面展開が激しくて見ていても面白いものです。

誰かから「ここに穴を掘るといいよ」「お山を作ってみようか」「トンネルも掘れるよ」なんていう助言や誘導がなくても、子ども自身が遊びながら頭の中でストーリーを作って遊びを進めていくことができます。

そして、綺麗に作った砂山も頑張って掘った穴も、遊んでいるうちに跡形もなくなってしまうと、その遊びが終了する。

次は、何が始まるのかな~って観ていると、おままごとが始まったり、今までもずっとそこにあったのに、急に「いいもの見つけた~」みたいなキラキラした目で遊具に向かって走っていく・・・。

子どもの遊びって本当に忙しいですね・・・。

砂場での遊びの流れを考えても、子どもって本当にすごいです。お砂場セットが無くても、その辺にシャベルの代わりになるものが無いかな~って探す子もいるし、無ければ自分の手を使って穴を掘ったり、お山を作ったりします。道具がなくても砂だけあれば、それなりに砂場で遊びを生み出してしまう・・・すごいな~。

「なんだろう?」「知りたい」「そうだったのか(わかった)」の3点セットが重要。

子どもって、蟻が列を作って歩いているのを見ていたな~と思ったら、その列を追って蟻の巣穴を見つけてじっと観察してみたり、時には巣穴に棒を突っ込んだり、砂や石を入れてみたりします。ちょっと残酷さもあるけれど、穴があったら何かを入れてみたいって思うのかも知れませんね。

穴の中はどうなっているのだろうか?という「なんだろう?」という気持ちが湧いて、巣穴に棒を突っ込んでみたり、砂を入れて様子を見る。これは「知りたい」っていう気持ちが行動に出ているのでしょうね。そして、穴の中から蟻が砂を持って出て来るのを見て、ここは蟻さんのおうちなんだねって「そうだったのか(わかった)」と納得するのでしょう。

こうやって自分で何かに疑問を持ち、それを解決するために考え、答えを導き出すという力は、子どものうちから日々の生活でトレーニングされていくことなのかも知れません。

幼児日本語教育でも、子どもにワクワクしてもらいながら学べるレッスンアクティビティを考えていくと、子どもの日本語学習のモチベーションが上がっていくでしょうね。

漢字学習において、読めなくても子ども自身が漢字を見つけてきて「お母さん、これ何て読むの?」とか、「ここに漢字が書いてあるよ」って教えてくれることがあるかと思います。そういう時、「○○って読むよ」と教える方法もダイレクトで良いですが、時間がある時は一緒に調べてみるのも良いですね。

幼児日本語レッスンの中であれば、漢字1文字を提示して、その文字について子ども達と一緒に考えても面白いと思います。漢字を崩して分解してみると意味がわかるかも知れないとか、漢字の見た目から何がイメージできるのかって考えてみるのも面白いかも知れません。

漢字は「表意文字」なので、例えば【さんずい】を見て、『水』や『水滴』や『水しぶき』などの水を連想することが出来たら、「この【さんずい】が付く漢字は水に関係するものなんじゃないかな?」って、まるでなぞなぞを解くかのように気が付いてくれたら、漢字辞典を使うのが楽しくなるかも知れません。読めなくても漢字辞典で【さんずい】の付く別の漢字を探してみようって思えるかも知れませんし、子どもの発想は凄く面白いので、「水に関係するものだから・・・・【プール】ってどうやって漢字で書くか探してみよう~」なんて言い出すことも!!(笑)

漢字を学習してきている私たちは、「【プール】は漢字で書けないよ~」って思いますが、何も知らない子どもは何でも漢字で書けるって思うかも知れません。ルールは置いといて、子ども達と一緒に「プール」を漢字で書くとしたらどんな文字になるのか考えるっていうのは、凄く面白いでしょうね。

「プールってどういうもの?どういうイメージ?」から子ども達にイラストで描いてもらい、そこから漢字に変換してみても面白いかも知れません。いわゆる当て字みたいなものです。

また【プール】という漢字は日本語で持ち合わせて無くても、もしかしたら中国語ではあるかも知れないねって調べてみるのも面白い。

漢字って見た目からして難しそう・・・って拒否反応を示す子どもも多いものです。

覚えさせようとするのではなく、【この漢字は何だろう?】から始まり、漢字の形を見たり分解しながら、その漢字が表現している意味を考えてみると子どもなりに色んな発想で意見が出て来て、そんなやり取りをしているうちにその漢字が読めるようになってしまう・・・ということもあります。

「なんだろう?」⇒「知りたい」⇒「そうだったのか(わかった)」がインプット

この「そうだったのか(わかった)」までの流れは、みんなが検索作業でよくしていることです。大人もスマホでよく検索していますよね?

本題は「そうだったのか(わかった)」のインプットの後の応用編。

インプットだけだと人間はすぐに忘れてしまうので、インプットの後からのアウトプットに移行していきます。

調べた漢字を使って短い文を作ってみたり、熟語を探してみたりするのも、その漢字の使い方が学べるのでおすすめです。

さらにクラスのお友達同士や親子でその漢字を使った文を発表し合ったり、交換して読んでみることで、自分では見つけられなかった使い方を知ることが出来たり、人の例文を聞いたり読んだりして心に残ることもあるかも知れません。

これは幼児日本語教育に限らず、色んな学習に応用できることだと思います。大人から与えるばかりのアプローチではなく、「子ども中心アプローチ」で進めていく学習法、指導法をKJLTIAの幼児日本語教師養成コースでも学んでもらいますし、KJLTIAでは推奨しています。

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