日本語教育

言語発達のポイントは幼児期にあり!

投稿日:

「言葉の三大機能とは」

子どもの言語発達は、精神的にも社会的にも多様な機能を持っているため、発達という観点から複数の角度から見ることができます。

一つは、言語が伝達機能を持っているという観点です。伝達機能は、自己や他者を含む社会的環境に対して情報を伝えるために使用される機能です。これは、子どもが自分の意思を伝えるために使用することができるということです。 例えば、「お腹が空いた」と言うことで、お腹が空いたという意思を他人に伝えることができます。

もう一つは、言語が思考の道具となることです。思考の道具機能は、自己の内面や環境を理解するために使用される機能で、自己や他者に対して質問をすることにより、理解を深めることができます。子どもは言葉を使って自分の思考を表現することができ、自分自身や他人とのコミュニケーションを通じて、思考を共有することができます。

最後に、言語が行動調整機能を持つことです。行動調整機能は、自己や他者の行動を調整するために使用される機能で、相手に対して指示を出すことや自分自身の行動を言語で説明することができます。子どもは言葉を使って、自分自身や他人の行動を調整することができます。例えば、「絵本、読んで」と言うことで、他人に絵本を読むように促すことができます。

これらの三大機能は、子どもが言語を学習する上で重要な役割を担うため、子どもの言語発達を理解する上で重要な視点となります。

「子どもの言語発達について」

子どもの言語発達は、生後1歳から6歳頃までに急激に進みます。上記で触れた言語の三大機能で説明した通り、子どもの言語獲得は精神発達と広く深くかかわっています。

生後1歳から2歳頃の子どもは、繰り返しのフレーズを発するようになります。また、繰り返しのフレーズを使って、自分のニーズを伝えるようになります。「ママ」「パパ」など家族に対する呼びかけや、「いただきます」「おしっこ」など日常的な言葉を使うようになってきます。この時期は、まだ言葉の数は少なく、自分の意思を伝えるためには音声やジェスチャーを使用します。また、周囲の人々が話している言葉を聞いて、それらを覚えることで、言葉を習得します。

生後1歳半頃から1語の言葉を発するようになり、たった1語の単語で多様な内容を表すようになります。子どもの1語の発話は、受け手の側からすると1つの文と同じような機能を持つことから、「一語文」とも呼ばれます。この一語文にも3つの機能があり、幼児日本語教師養成コースの中で学んでいきます。

生後2歳から3歳頃の子どもは、話し言葉が洗練され、2語以上の文を組み立てるようになります。また、質問もするようになります。言語の理解力が向上し、周りの人々の話を聞いて理解する能力が身につきます。

生後3歳から4歳頃の子どもは、語彙が増え、大人との対話もしやすくなり、より詳細な話をするようになります。また、自分のことを認めるようになります。

生後4歳から5歳頃の子どもは、身近な話題で会話を続けることができるようになってきます。また、自分の言葉を使って自分の考えを伝えるようになります。

生後5歳から6歳頃の子どもは、自分が体験したことを言葉にして相手に伝えることができるようになってきます。

「小学校入学前に子どもの言語発達をサポートするためには」

小学校入学前に、他者とのやり取りを通じて多くの語彙を学ぶことは、子どもの言語発達に欠かせないことです。ゲームやクイズを使って、楽しみながら語彙を学ぶことも大切です。家庭でも、日常的に子どもと話をすることで、子どもの言語発達を促進することができます。

語彙は、言語の中で最も重要な部分の一つであり、小学校入学前に多くの語彙を身につけることは、将来学習を支援するために必要です。子どもが話すこと、聞くこと、読むこと、書くことをする上で語彙力は、不可欠な要素になります。子どもたちは、言葉を使って自分の感情や考えを表現することができるようになり、自分自身を理解することもできるようになりますからね。

また、子どもたちは、言語を通じて、自分自身や周りの人々について学ぶことができます。例えば、語彙を増やすことで、子どもたちは、自分自身や家族、友達、動物、植物、天気などについて学ぶことができます。

子どもが小学校に入学する前に、日常的に使用する単語を学ぶことができるように、家族や周囲の大人が子どもとのコミュニケーションを重視していくと良いでしょう。子どもに対して、自然な話し言葉を使用し、子どもが理解できるように説明をしましょう。それに加えて、子どもに適切な言葉を使用して質問をすることで、子どもが理解しやすくなります。

「幼児日本語教育では」

複言語環境で育つ子どもの場合、母語が2つになる子どももいるでしょう。また、母語と母国語が異なる子どももいるでしょう。このような複言語環境に子どもがいる場合、「日本語」と考えるのではなく、「日本語」と考えていきましょう。

幼児日本語教育では、「りんご=Apple」とは教えません。子どもの言語発達に沿ったアプローチでは、りんごという果物が「りんご」であり「Apple」であると子どもが認識しながら理解し学習していきます。

大人が第二言語を学ぶプロセスと、子どもが新しい言葉を学ぶプロセスは異なるので、幼児日本語教育と大人に日本語を教える日本語教育は、言語習得の理論も指導法も異なることから、同じ日本語教育であっても専門性は異なると言えるでしょう。

KJLTIAの幼児日本語教師養成コース

幼児日本語教師は、日本語を教える指導者ですが、バイリンガルやマルチリンガルの子どもに日本語を指導するため、子どもについてよく理解することが大切です。

日本語を学ぶ子どもたちは、たとえ日本にルーツを持っているとしても、日本で育って来た人や、日本で教育を受けてきた人とは、日本語の位置づけが異なります。

KJLTIAの幼児日本語教師養成コースでは、子どもの言語発達だけでなく、脳の機能、そして子どもの知覚・運動発達なども学びます。もちろん、バイリンガルやマルチリンガルについても深く学ぶことで、複言語環境で育つ子どもたちを理解し、個々の子どもに適した時期に、適したアプローチができるようになります。

本コースの受講生の多くが、「自分の子どもの日本語のため」に幼児日本語教育を学んでいます。「現地の言語の方が強くなってきて、日本語をどう教えたら良いのかわからない」という方は、本コースで子どもの言語発達について学び、バイリンガルやマルチリンガルについても理解し、そして楽しみながら子どもとどうやって日本語をのばしていくのか、前向きに子どもに向き合うことができたという方が多いですよ。

コース内で学ぶ指導法を取り入れたアクティビティを子どもにやってみたら、「もう1回やりたい」とリクエストが出て、日本語を楽しく学んでくれるようになったという声もあります。子どもは、楽しみながら、遊びの中での学びが、効率的に効果的に学ぶことができます。

幼児日本語教師養成コースに興味がある方は、是非、こちらからお問合せください。

2月の幼児日本語教師養成コースのご案内は、こちらから

KJLTIA(幼児日本語教師協会)のSNS

Facebook

Instagram

YouTube