幼児日本語レッスンで使える『あいさつのうた』

投稿日: カテゴリー: 日本語教育

幼児日本語レッスンで、お歌を歌っていますか?

日本の幼稚園でも保育園でも朝の会があり、そこで歌を歌って、あいさつをするというのが朝の定番の流れ。そして、お帰りの時間にも歌を歌って、帰りのあいさつをして終わる。歌を歌うことは、発声を促すことになり、レッスンを始める際のウォーミングアップになります。

幼児日本語教室のレッスンは、毎日ではないかも知れないけれど、お教室の始まりと終わりには、これを歌うっていう曲があると子ども達もあいさつの言葉を覚えてくれるかなって思い、『あいさつのうた』を作ってみました。毎回のことながら、日本語を追加言語で学ぶ子ども達のために作っている歌詞なので、とっても単純で、繰り返しが多いため、すぐに覚えられることでしょう。

幼児日本語レッスンで取り入れてみよう!【あいさつのうた(カラオケバージョン)】By KJLTIA

あいさつのうた

1番 せんせい おはよう
あいさつのうた、1番の歌詞

1番 せんせい おはよう (手拍子)、みなさん おはよう (手拍子)、きょうも みんなで たのしく にほんごで あそびましょう。

*「おはよう」のところでお辞儀の振り付けを入れても良いですね。

2番 せんせい こんにちは
あいさつのうた、2番の歌詞

2番 せんせい こんにちは (手拍子)、みなさん こんにちは (手拍子)、きょうも みんなで なかよく にほんごで あそびましょう。

*「こんにちは」のところでお辞儀の振り付けを入れても良いですね。

3番 せんせい さよなら
あいさつのうた、3番の歌詞

3番 せんせい さよなら (手拍子)、みなさん さよなら(手拍子)、つぎも げんきに あいましょう、また らいしゅうね (バイバイ)。

*手拍子のところでバイバイと手を振る動作でも良いですね。また、毎日の通園、通学の場合は、「らいしゅうね」の歌詞を「あした」に変えても良いですね。

朝にレッスンがある時には、1番をレッスンのはじめに歌って、3番をレッスンの終わりに歌うといいですね。

午後にレッスンがある時には、2番をレッスンのはじめに歌って、3番をレッスンんの終わりに歌うといいですね。

あいさつは、時制によって使い分けるため、そこもしっかり子ども達に指導していきたいですね。夜にお教室を開いている幼児日本語教師はいないと思ったので、「こんばんは」の歌詞を入れなかったのですが、まずは「おはよう」と「こんにちは」を定着させていくと良いのではないでしょうか。

この「あいさつのうた」は、継承日本語教育だけでなく、外国語として日本語を学んでいるお友達にも歌ってもらいたいです。

海外の日本語を教えている学校やインターナショナルスクール、幼児日本語教師の幼児日本語教室で、子ども達が元気よく歌ってくれたら嬉しいな~。また、「歌ってみた!」ってその様子をKJLTIAに教えてもらえたら嬉しいです。

10月18日スタートの幼児日本語教師養成コースのオンラインスクールのお問合せは、こちらまで。

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ひらがなカード

【継承語教育】文字探しゲームに挑戦

投稿日: カテゴリー: 日本語教育

前回の記事で、継承日本語教育においては、特に日本語の文字環境を整えることが大事というお話をしました。今回は幼児日本語教師のお教室でも家庭でも簡単に取り入れられる【文字探しゲーム】をご紹介します。

教材として用意するものは、物の名前をひらがなやカタカナで書いた言葉カードです。

今回は、お教室の室内に隠れている『言葉カード』を探すという、宝探しのようなゲームです。

子どもの日本語レベルは、さまざまですよね。この文字探しゲームは、文字に興味を持ってもらうことが目的としているので、まだ平仮名や片仮名が読めない段階の子どもでも大丈夫です。

このゲームは、文字を読むことが目的ではないのです。

文字を探すことが目的です。

先ず、言葉カードを用意するのですが、室内にあるものから適当に子ども達が普段の生活やお教室内で見聞きしていて、知っているものが良いですね。

言葉カード

今回は、『つくえ』『いす』『スイッチ』『ほんだな』『とびら』にしました。『れいぞうこ』のカードも作ってしまったのですが、お部屋の外に出なくてはならないので、今回は使いません。

それぞれの言葉カードが2色用意したのですが、例えば兄弟姉妹、複数人のクラスの場合、言葉カードを1枚にしてしまうと、カードの取り合いが起こったりしてトラブルを招きます。全員の子どもがカードを見つけられたという達成感を得てもらうために、はじめは全員分のカードを色分けして用意しておくと良いでしょう。今後、早く見つけた人が勝ち~などの競い合うゲームに展開していくときには、もちろん複数枚同じカードを用意する必要はありません。今回は、文字に興味を持ってもらうという目的もあるため、全員分のカードを用意しています。

言葉カード『ほんだな』を貼ったところ

言葉カードは、事前に室内の家具などに貼っておけるのであれば貼っておくと良いですね。何気なく目に入るようにお教室ではタームの始め、ご家庭の場合はアクティビティを始める数週間前や数日前から貼っておくと良いかも知れません。長期間、貼っておくことができるのであれば、子ども達に日本語の文字が目に入るようになるので、おススメです。こうして言葉カードを家具に貼っておくと、気が付く子は、直ぐに「これ、なに?」って聞いてくるかも知れません。子どもの観察力というのは、大人が驚くくらい鋭く、よく色んなものを常日頃、見ているものです。もしこちらがアプローチする前に、子どもの方から言葉カードに興味を持って、先生や親に聞いてきてくれたら、それは嬉しい反応ですよね。聞かれたら「『ほんだな』って書いてあるよ。本棚の『なまえ』が書いてあるんだよ。」って年齢に応じて伝えてあげると良いでしょう。「みんなにも名前があるのと同じで、物にも名前があるんだよ」っていうのを知ってもらうところからスタートしていくと、2~3歳児くらいだと「これは?」「これは?」と指差しながらの質問攻撃が始まるかも知れませんが、それも意図的に文字に興味を持たせるよう大人が仕掛けているので、お子様にお付き合い頂ければと思います。

言葉カード『スイッチ』を貼ったところ

ゲームの準備の際には、上記の画像のように人数分の言葉カードを貼っておきますが、室内の文字環境を整えるために日常的に言葉カード・文字カートを貼っておくのというのであれば、1つのカードで十分ですね。

それでは、文字探しゲームのやりかたです!

このゲームは、何度も言うように【文字に興味を持ってもらう】ことが目的となるので、子ども達がこのゲームに取り組む時点では、平仮名が読めなくても、カタカナがあることすら知らなくても、全く関係ありません。

文字は、子どもからしたら図形みたいなものです。〇、△、□、★、♡と同じように『あ』という文字を見ているかも知れません。先ずは、文字の形をよく見て、観察し、同じ文字を見つけてもらいます。

今回は、小学1~2年生で現地語の英語のアルファベットの読み書きが始まっている子ども達が対象としています。したがって、物に名前があるということは当然知っていて、日本語の読み書きの学習を始めるにあたって、少しずつウォーミングアップをしながら日本語の文字に興味を持ってもらう、日本語の文字でどう物の名前が表現されるのかっていうのを知ってもらうアプローチになります。

① 今回のゲームでは、出題する時に先生または親御さんは、「ほんだな」とか「いす」とか言葉を発しなくて良いです。「これと同じカードをお部屋の中から探して来てね」と子ども達に指示していきましょう。何故、「ほんだな」と言わないのかというと、ここでのアクティビティは既に「ほんだな」「いす」「つくえ」などお題で出される物の名前は既習事項とします。日常生活の中でよく聞いて、見ている物になるので、「ほんだな」と先生が言ってしまうと、文字カードを見ずに、本棚へ一直線に走り、「あった!」と得意げに訴えてくると思います。今回は、「文字」に焦点を当てているので、発声するのは正解が出てからにするとして、出題する時点では物の名前は言わないようにしています。もちろん、臨機応変に応用しながらアクティビティをアレンジすると良いと思うので、みなさんも色んなやり方を試してみると良いと思います。

出題カード『いす』
出題カード『とびら』

出題カードを子どもに提示しながら「これと同じカードをお部屋から見つけて来てね」と伝えます。1枚のカードを提示して、クラスや兄弟姉妹が一斉に同じ場所へ向かっていくことを想定すると、これもまたぶつかったりとかしそうだなって思う場合は、上記のように色別でカードが用意されているので、「ケイちゃんは、これと同じカードを探して来てください」とオレンジのカードを提示する。そして、「ジェイくんは、これと同じカードを探して来てください」と緑のカードを提示します。各子どもに別々のお題を出すというのは、これも年齢によって指導者が配慮すれば良いと思いますが、子どもというのは賢いので、周囲の人の行動をよく見ています。本当は、何をするのか理解していなくても、周りのお友達が動いている様子を観察し、何をすれば良いのか読み取って行動するということが出来てしまいます。そうやって真似をしながら色んなことを学んでいくので、とても必要なスキルですから見守ってあげると良いと思います。しかし、指導者や親御さんがその子どもの行動によって、「この子は出来ている」と勘違いする時もあります。そういうことも想定し、それぞれの子どもに違うお題を出して、自分で問題を解決してもらう能力を付けていけるよう配慮していくというアプローチ法もあるので使い分けていくと良いですね。

また先生や親のところに出題カードを置いたまま、子どもたちが出題カードをしっかり観察して室内を探索しに行くというやり方もありですし、年齢が小さい子や、まだ文字に触れたばかりで文字の識別が難しい、覚えられないだろうなっていう子どもの場合には、出題カードを手渡し、自分でカードを持ってそのカードと同じ文字が書かれたカードを部屋の中から探すという方法にすると良いでしょう。ここは、子どものレベルに応じて対応していくと良いですね。

言葉カード『椅子』を貼ったところ

② 子ども達がカードを見つけたら、カードを剥がして持ってこれるようにしても良いでしょうし、見つけた場所を先生に教えに来てもらうという方法でも良いと思います。

今回は、引っかけ用の言葉カードは入れていませんが、子ども達の文字への興味が出てきて、文字の識別トレーニングを強化する際には、引っかけカードを入れておくのも良いですよ。例えば、『つえく』『ほんたな』『こす』『スノッチ』『とひら』など、1文字だけちょっと違う言葉カードを引っ掻けカードとして入れておくと、ゲームも盛り上がります。

③ 全員が1つめの出題カードと同じカードをそれぞれ持ち帰って来たら、そのカードが何のカードか答え合わせをしていきます。先生が「ケイちゃんのカードは、どこにありましたか」と質問すると、カードが貼ってあった椅子の方を指差して「いす」と答えました。そして、先生が「ケイちゃん、すごいね。そう、これには『いす』と椅子の名前が書いてあります。」と伝えながら、『いす』のカードをしっかり子ども達全員に見せていきます。ここで、平仮名、片仮名の文字を見せながら、1文字1音であることを子ども達にわかるよう、『いす』のカードを見せて、指で1文字ずつ示しながら「い・す」と言いましょう。1文字1音って気付かせること、これもとても大事です。

言葉カード『とびら』を貼ったところ

そして、次に「ジェイ君のカードは、どこにありましたか」と質問し、ジェイ君が言葉を発することなく指差しだけで、あっちとカードがあった方を示しました。そこで先生は、「どこかな。先生を連れて行って」と言って、その場所を教えてもらいます。そして、「ジェイ君、これ何て言うか知ってる?」と扉を開けて聞いてみると、ちょっとわからない様子。先生「ちょっと難しかったね。ケイちゃんはわかるかな?」と聞いてみると「ドア」とケイちゃんが答えました。そこで先生が「そうだね、ドアとも言うね」。そしてジェイ君に「文字の数を数えてみてくれる?」と頼むと、ジェイ君が「いち、に、さん、3こ」と答えてくれました。先生が「そうだね、3つの文字がここにあるけど、『ドア』だと2つの音だから、ここに書いてある言葉は『ドア』ではないんだよ。難しいから先生が教えてあげるね。これは、『とびら』って言うの」と言って、指で文字を1つずつ指しながら伝えます。

④ 次のお題です。。。ということで、また2人の子ども達に出題して、同じように同じ文字を探して戻ってきてもらい、言葉カードの確認。そうやってゲームが進んでいくと、ケイちゃんのお題カードに『とびら』が出てきました。さっき、『ドア』って答えていたケイちゃんは、『とびら』を覚えているのかなって思いながら見守っていると、新しく学んだ単語というのは印象が強いのか、一目散に『とびら』のカードをとりに行きました。場所は覚えていたのかなって思いつつも、「ケイちゃん、これと同じ文字カードはどこにありましたか」と質問すると、あっちとキャビネットの方を指差して、自信満々に「とびら!!」って答えてくれました。ジェイ君も僕だってわかってるよっていう様子で「とびら」って発声してくれたので、2人にとって「とびら」という単語がこの日の新しい単語の習得になったようです。

⑤ 同じ日に行わなくても良いのですが、文字探しゲームでお題カードと同じカードを室内から探して持ってくるということができるようになってきたら、次は物に名札を付けようゲームに展開していきます。先生も生徒たちも自分の名前の名札を付けて、今度は物に名札を付けてあげようというアクティビティです。先程使ったお題カードを提示して、子ども達が持っている言葉カードの名札を物に付けてあげる(元に戻す)という作業になります。ここは、2人で協力し合いながらやっても良いと思うので、『ほんだな』『スイッチ』『とびら』『いす』『つくえ』の5枚のカードを自分達で考えて貼りに行きます。二入とも『とびら』は印象的だったのか、すぐに貼りに行く事ができました。『スイッチ』もすぐに貼れました。どうしてかなって思ったのですが、このカードだけがカタカナ表記になっているので、他とは違うということを子ども達が認識していたのでしょう。そこで、子ども達に「このカードは覚えやすかったの?」って聞いてみたら、小さい『ッ』を指差して、どうやら視覚でしっかりカードを観察し、他のカードには無い促音に注目したということでした。素晴らしい!

わからないカードは、先生に聞きに来て良いよって伝えておいたので、直ぐに子ども達が「先生、これ」と『ほんだな』のカードを出して来たので、先生は手拍子で4拍叩いて「ほんだな」を音で表現しました。日ごろから「絵本は、本棚にお片付けしましょう」と聞いている子ども達は、さすがです。4拍の手拍子でピンと閃いたようで、「ほんだな!」と叫んで、貼りに行きました。

今回の文字探しゲームでは、文字を観察して同じ形、同じ並びの単語を探すというものでした。また、ひらがなとカタカナの清音は1文字1音になっているというということにも気が付いてもらえるようなアプローチも入っていました。色んな言葉カードを使ってゲームを進めていくうちに、「このカードのこの文字と、あのカードのあの文字が同じ」と気がついたり、「いす」の『い』と「いちご」の『い』が同じだと気がついて行きます。そうすると色んな場所で文字探しが始まり、文字を読むというトレーニングが着々と積まれていくようになります。やがて、「い」と発声する音は、『い』という文字で表記できるということが理解できると、自分の発する言葉を文字で表記したいという気持ちが湧き、文字を書くというモチベーションに繋げていけるようになります。

KJLTIA(幼児日本語教師協会)の幼児日本語教師養成コースでは、理論的なことも実際のレッスンで役立つことも学んでもらう内容になっています。「子どもの日本語教育を小さい頃からやっておけば良かった~」と後悔している親御さんの声も時々聞きます。ご夫婦それぞれの母語が異なる場合、お子様は2つの母語を持つことになります。

10月18日(月)からのKJLTIAの幼児日本語教師養成コース(オンライン基礎コース)が始まります。コース内で子どもの言語発達やバイリンガルのことなど学んでみませんか?

興味のある方は、是非、お問合せ下さい。

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平仮名マグネット

文字環境を整えることが、文字への興味に繋がる!

投稿日: カテゴリー: 日本語教育

子どもに文字に興味を持ってもらうためには、どうしたら良いのだろうか?

子どもが初めて何らかの文字を見た時、どう思うのだろうか。日本語の文字を初めて見た時、これが日本語ってわかるのだろうか?文字と認識しているのかな?

図形の認識能力というのは、生後1週間の赤ちゃんでも持っている能力だと研究でわかっています。赤ちゃんは、生後まもなく五感を使いながら色んな刺激を通して常に学習しています。赤ちゃん用の玩具でも図形を使ったものが多く、型はめの玩具、積み木、かたちを扱った絵本など、色んな図形を見て図形認識力を高めていきます。これが後の文字の識別に活きてきます。色んな図形をよく見て観察する能力が身に付いていかないと、文字の識別は難しいというのは想像できるかと思います。平仮名で言えば「あ」と「お」、「し」と「つ」、「れ」と「わ」など似ている文字がありますね。これら1文字ずつをしっかり目で見て観察して識別する力が無いと、「あ」も「お」も同じように見えるし、「わ」も「れ」もどこが違うのかわからないとなってしまいます。文字も図形みたいなもの!乳幼児にとったら初めて見る文字は図形でしかありません。将来、文字が読めるようになっていくためのトレーニングは、赤ちゃんの頃から始まっているとも言えます。図形、写真、イラストだけでなく、文字もたくさん見せていくと良いですね。

家庭内の文字環境を整えていこう!

乳児の頃からの絵本の読み聞かせが重要なのは、皆さんもご存じの通りかと思います。非日本語圏に住んでいるのであれば、意図的にでも日本語の文字を子どもの目につくように文字環境を整えていくことも大事なポイントになります。

「読み書き」を一緒に考えてしまう方がいるかも知れませんが、「読む」「書く」は別々のスキルになります。一緒に考えず、分けて考えるようにしていきたいですね。

非日本語圏に生活していると現地の幼稚園や小学校に入学して、現地語の文字学習が始まる前に日本語の文字学習を始めたい、できれば就学前に日本語の読み書きを・・・と焦る親御さんもいるかも知れません。しかし、先ずは「読み」からです。読むことができるようになってから、書くことをはじめていっても遅くはありません。読めない文字を書くことって、単にコピーしているだけの作業です。しっかり平仮名や片仮名が読めるようになってから、書く練習に進んでいくと良いでしょう。

日本語っで珍しい言語です!!

日本語は、『ひらがな』、『カタカナ』、そして『漢字』を文章の中で併用するとても珍しい言語です。

日本語には、【表音文字】と【表意文字】の2タイプがあるのを知っていますか?

【表音文字】とは、『ひらがな』と『カタカナ』のこと。

【表意文字】とは、『漢字』のこと。

【表音文字】は、見た通り『音』を表す文字です。『ひらがな』と『カタカナ』の清音は、1文字1音とわかりやすいですね。例えば、「りんご」の音韻は『り』『ん』『ご』の3つの文字と同じ数なので3音となります。一文字ずつをきちんと文字を追って発声できれば、「りんご」と読み上げることができます。片仮名も同じですね。「リンゴ」の一文字ずつを音で表して発声すれば「リンゴ」になります。だから、日本語のひらがな、カタカナは、アルファベットを使う言語よりも簡単に読めるようになってしまうのです。

日本在住の幼稚園児や保育園児が小学校入学前に平仮名や片仮名を読めるようになる時期が早まっているという研究データが出ています。どうしてでしょう?

そういうと、幼児教育で「平仮名のなぞり書き」や「ワークシート」を取り入れているんでしょ~!って言われそうですが、いいえ、そうではありません。

文字環境を整えることで子どもが文字を目にする機会が増えていきます。日本で生活している子ども達は、私たち親世代が子どもだった頃と比べると、生活の中で文字に触れる機会がとても多く、充実していると言えます。特に日本では、生活の中で日本語だけでなく、アルファベットにもたくさん触れられる環境になってきていますよね。幼稚園児や保育園児が誰かに教えてもらったわけでもないのに、いつの間にか、平仮名の文字を覚えたり、「先生、これAって言うんだよ~」って自信満々にアルファベットの読み方を教えてくれたりします。

非日本語圏で日本語の文字を見る機会は、どのくらいあるでしょうか。日本人が多く訪れる観光地であれば、もしかすると日本語の案内があったりするのかも知れませんが、日本を一歩出れば、日本語というのは少数言語となります。非日本語圏で日本語表記と言えば、日本食レストラン、お寿司屋さん、ラーメン屋さんくらいしかないっていう町もあるかもしれません。日本に住んでいる子どもであれば、自分の名前に使われている文字を外で発見すれば、「はなちゃんの”は”があった~」って嬉しそうに教えてくれたりしますが、非日本語圏ではなかなかそういう話は聞かないですよね。日本語の文字に触れる機会が圧倒的に少ない海外在住の子ども達は、本当に意図的に文字に触れる機会を作らないと、文字に興味を持つことが難しくなります。

それでは、どうしたら良いのかしら?

やはり家庭内で日本語の文字環境を作る必要があるのかなと感じます。例えば、ひらがな五十音表を壁に貼ってみたり、絵本の表紙が見えるように本棚の使い方を工夫してみるのも良いですね。

日本だと子どもの持ち物に日本語で記名がしてあります。日本の幼稚園や保育園の園内では、自分の名前やお友達の名前が色んなところで見ることが出来ます。靴箱、カバンかけ、ロッカー、コップ、ハサミ、粘土板、クレヨン、名札、通園バックなど、色んなところに記名がしてあるので、文字に触れる機会がたくさんあります。

海外在住の子ども達はどうでしょうか?家庭の靴箱、カバンかけ、クローゼット、子どものカバンなどに日本語で記名してあるでしょうか?おそらくしていないですよね。

子どもが家庭内にある色んなモノの名前を発するようになってきたら、例えばテレビに【テレビ】と書いたメモやポストイットを貼ったり、冷蔵庫に【れいぞうこ】と日本語で書いて貼ったり、ちょっとだけ工夫すると、意図的に文字が目に着くようになります。子どもが「これなあに?」って聞いてきたら、興味を持ちだしたなってことで、「れいぞうこ」って書いてあるよって読んであげると良いですね。その時に、1文字1音であることを伝えるために文字を指で示しながら「れいぞうこ」って読んであげると、「れいぞうこって文字でこう書くのか~」って発見してくれます。

平仮名や片仮名は、表意文字なので、音を表しているというのは前半に伝えた通りで、子ども自身が自分の発する「れいぞうこ」の「れ」の音が【れ】と文字で表現できると理解してもらうことって、文字に興味を持ってもらうための第一歩になります。

海外生活の場合は家の中に日本語の文字環境を意図的に作り出す必要があるので、ポストイットやメモを家中に貼るってインテリア的にどうなの??って悩むところもあるでしょうね。先ずは、子ども部屋からはじめてみても良いのではないでしょうか。ひらがな表、カタカナ表、【ドア】【かべ】【まど】【つくえ】【いす】など、子どものお部屋の中にある家具などに『名札』を付けてあげると良いですよね。

ゲームをしながら文字の識別能力を確認していこう!

貼ってある家具などの名札と同じ文字カードを作成し、『同じ名前を探そうゲーム』を家族みんなで取り組んでみても良いと思います。まだ文字が読めなくても、読める親御さんが読んであげたら良いですし、文字カードと同じ形で書かれた名札の貼ってある家具をお部屋から探すことからスタートしていくと良いのではないでしょうか?何度か繰り返して行い、慣れてきたら「引っかけ文字カード」を用意すると良いですね。例えば、【つくえ】を【つしえ】とか似ている文字を使った文字カードを入れておいて、書かれた文字をしっかり識別して「違うな」って子ども自身が気が付いてくれるように導いていきたいですね。

人間は、乳児期から色んなモノを見て識別していきます。形が違うということ、色が違うということ、大きさが違うということ、顔が違うということ。色んな違いに触れることで、観察力が研ぎ澄まされ、識別する能力が長けて行き、やがてその能力が学習へと繋がっていくと考えると、乳児期から色んなモノを見せていきたいですね。

日本に住んでいれば、絵本が平仮名だけで書かれていたとしても、生活の中でカタカナも漢字も目にすることができます。海外で育つ子どもが日本語の読み書きでつまづく大きな原因として、日本語の文字環境の乏しさがあげられます。ひらがなとカタカナがしっかり読めないのに漢字が導入されたら、混乱してしまいます。読めなくても漢字は文字として認識してもらうために早い段階から見せていくことは大事ですが、書かせるのは平仮名とカタカナがしっかり読めて書けるようになってから、漢字の書き方練習を始めていきたいですね。書き方は本当に読みが出来てからで大丈夫です。無理に書かせて日本語が難しい、日本語の勉強が嫌って嫌悪感を持たせることの方が怖いです。子どもは、読めるようになったら書いてみようと自ら挑戦しようとするので、焦らずゆっくり進めていきましょう。

子どもの文字環境を整えて、文字に興味を持たせ、やがて読みと書きへとつなげていけるよう、導いていけるといいですね。

10月の幼児日本語教師養成コース(オンライン基礎コース)の受講申込を受け付けています!

2021年10月18日スタート 幼児日本語教師養成コース(オンライン基礎コース)のご案内 – 幼児日本語教師協会 (youji-nihongo.com.au)

あなたも幼児日本語教育を学んでみませんか?

幼児日本語教師養成コース修了後も仲間と一緒にスキルアップできる!

投稿日: カテゴリー: 日本語教育

【幼児日本語教師養成コース修了後も仲間と一緒にスキルアップできる!】

こんにちは。こちらパースは、昨日は時々、横殴りの豪雨、今日もどんよりした空でいつ雨が降り出してもおかしくない、典型的な冬の天気となっています。

土曜日から無事にロックダウンも解除され、外出時のマスク着用、人数制限はもう少し続きますが、一先ず安心です。

さて、来週の7月11日(日)には、KJLTIA(幼児日本語教師協会)の会員限定イベントということで【幼児日本語教育アイディア発表会】を開催します。

5月にも開催したので、今回が2回目になります。企画した時には、指導者認定試験の受験に必要な『100時間の指導経験』の指導経験を稼ぐために参加される方が多いかなと予測していたのですが、指導者認定試験に合格し、プロフェッショナル認定幼児日本語教師の方々も何人も参加してくれました。

経験豊富な幼児日本語教師がイベントに参加してもらえることは、本当に有難いことで、経験の浅い先生たちは先輩たちの指導を観ながら学んでいくことができます。

また、プロ認定された幼児日本語教師も初心に戻ることは必要で、慣れているからこそ、指導計画も教材も時間をかけずに準備することが出来てしまう能力を得ていると思います。しかし、新しい先生のアクティビティを観ると、こんなアイディアもあるのか、こんな教材の使い方もあるのかって新しい発見があるものです。

KJLTIAでは、コース修了しても世界各国にいるKJLTIA会員の人たちと繋がれるネットワークを作り、コミュニティ内でさまざまな情報交換ができるようにしています。

一昔前までは、対面で直接会うことで繋がりができていくコミュニティが多かったと思いますが、今はインターネットを使いながら地球の反対側にいる人とコミュニケーションが取れたり、同じイベントに参加することができる世の中になっています。

来週開催される『幼児日本語教育アイディア発表会』では、幼児日本語教育の基本となるアプローチ法を使ったアクティビティを披露し合います。

ヨーロッパ、北米、アジア、オセアニアと世界各国から参加してくれるので、今回も楽しみです。

7月12日スタートの幼児日本語教師養成コースも受講申込を受付中です。

お問合せは、こちらをクリックしてくださいね。お問い合わせ – 幼児日本語教師協会 (youji-nihongo.com.au)

http://youji-nihongo.com.au/course/
Accredited teacher

幼児日本語教師として、日本語補習校でのお仕事が決まったとの報告がきました!

投稿日: カテゴリー: 日本語教育

こんにちは。本日、幼児日本語教師としての仕事が決まったとの嬉しい報告が届きました!

4月の指導者認定試験で合格しプロ認定を受けた『プロフェッショナルレベル認定幼児日本語教師』の方が、早速、日本語補習校で幼児日本語教師としてのお仕事が決まりました。

「数カ月後に新設されるクラスを任せたい」と校長先生からオファーされたそうです。凄いですね!!

新しいクラスを設立するということなので、大変なこともあるかと思いますが、やりがいもあるでしょう。校長先生からクラスの運営についても色々と任せてもらえるようで、早速、年間カリキュラムの作成に取り掛かっているそうです。

プロ認定幼児日本語教師の方々は、日本語補習校で講師をされている方も多数いらっしゃいます。また、個人でお教室を運営されている方も多数いらっしゃいます。

プロ認定の幼児日本語教師の方々は、指導者認定を受けるために最低100時間の指導経験を終えていることが条件となるため、教育機関から採用されやすいですね。採用する側もKJLTIAの認定証を見れば、指導経験があることがわかりますからね。

多くの子ども達への指導経験を積むことで、指導者としての視野が広がり、アイディアの幅も広がっていきます。はじめは、なかなかレッスンアイディアが浮かばず指導案を考えることに苦労する先生もいるかと思いますが、経験を積んでくると応用力が身に付いてきます。この応用力というのが多様な子ども達を相手にする幼児日本語教師には大切です。

ただ今進行中の幼児日本語教師養成コースでは、基礎コースと上級コースの2コースが並行して進んでいます。

プロフェッショナルコースで受講している方は、基礎コースを終えたら、上級コースへ進んでいきますが、基礎コースの時の実技と上級コースの時の実技の内容を比較すると、短期間で上達している方が多いですよ。

基礎コースの実技試験と上級コースの実技試験では、もちろん審査するポイントも異なるのですが、やはり上級コースになると基礎コースの時に学んだことを改善させて実技試験に挑むこともあり、大きな成長が見られます。

先日修了した上級コースでも、基礎コースの実技の時から飛躍的に上達された方がいて驚きました。基礎コースの時は、自信がなく、笑顔も少なかった方が、上級コースでは、別人なのかなって思ってしまうほど、自信に満ち溢れ、教材作りも楽しんで行っていたことが伝わってくるレッスンアクティビティを披露してくれて、受講生の成長を見るのも嬉しいですね~。

そして、コース修了後、お仕事が決まったこと、新しい取り組みをしている報告を頂くと、世界各国で幼児日本語教師としてKJLTIAの幼児日本語教師養成コースを終えた方々が活躍してくれていることに感謝し、みなさんの活躍を多くの方に知ってもらえるようにしていきたいなと思っています。

幼児日本語教師養成コースの詳細、プロフェッショナルレベル認定幼児日本語教師になるための流れは、こちらから。

あなたも幼児日本語教師になって、子ども達に日本語を楽しく教えてみませんか??

お問合せは、こちらから。

1カ月の数え歌

幼児・児童向け日本語教材『1カ月の数え歌』を作りました!

投稿日: カテゴリー: 日本語教育

こんにちは。

カレンダーの日付の読み方は、日本在住の小学低学年でも怪しい子って、実はたくさんいますよね。

8日を「ようか」と読めない。9日を「ここのか」と読めない。20日を「はつか」と読めないなど、見た目からして予想が難しい読み方の日付は、子どもにとって覚えることが難しいはず。

掛け算九九もそうですが、リズムや歌にあわせて歌ってみると子どもってあっさり覚えられたりするので、KJLTIAオリジナルの『1カ月の数え歌』を作ってみました。

みなさまにとってお馴染の『ちょうちょ』の曲に1カ月の日付をそのまま当てはめたという、本当に簡単なお歌です。

カレンダーを指差しながら、レッスンの始めのウォーミングアップとして、『ようびの歌』と一緒に歌い、定着させていくと良いですね。

幼児日本語教師の皆さんや、家庭で日本語を子どもに教えている親御さん達が、新しいお歌をゼロから覚えるって、ちょっと大変だったりしますよね。

上記でご紹介している2曲は、先生たちも親御さん達も幼少期に歌っていた童謡だと思います。知らない曲のリズムを最初から覚えなくても、『ちょうちょ』や『きらきらぼし』なら知ってる曲だと思うので、そこに歌詞を当てはめて歌えると思いますから、是非、使ってみてください!

てらこや@ロッテルダム

オランダで活躍するプロフェッショナル認定幼児日本語教師のご紹介!

投稿日: カテゴリー: 日本語教育

KJLTIAの幼児日本語教師養成コースを修了した人たちが、どんな活躍をされているのか、気になっている方も多いと思います。

今回は、オランダで活躍しているプロフェッショナル認定幼児日本語教師をご紹介いたします。

『プロフェッショナル認定幼児日本語教師』は、KJLTIAの幼児日本語教師養成コースの基礎コースと上級コースを修了し、さらに最低100時間の幼児日本語指導経験を終え、KJLTIA主催の幼児日本語教師指導者認定試験に合格した方になります。

この『プロフェッショナル認定幼児日本語教師』の資格レベルは、KJLTIAの幼児日本語教師の中で【最高レベルの指導者】となります。

KJLTIAの幼児日本語教師養成コースを修了した人たちがいる国々は、2021年5月現在でアジア、オセアニア、ヨーロッパ、北米、南米、28カ国になりました。

今回、オランダでお教室『てらこやロッテルダム』を運営している中島祐子先生をご紹介したいと思います。

てらこや@RotterdamのInstagramより

『てらこや@ロッテルダム』のお教室は、子ども一人ひとりに合わせたレッスンを心掛けた場所になっています。お教室、授業というと、ついつい『一斉授業』、『みんな一緒』というのを想像しがちですが、こちらのお教室では、『子ども一人ひとりに合わせたレッスン』を提供されています。


幼児日本語教師が指導する子ども達というのは、日本にルーツがあるという点では同じかも知れませんが、日本語の位置付けが異なるかも知れませんし、家庭環境も異なるかも知れません。家庭環境が違えば言語環境だって異なることでしょう。また、年齢や日本語の学習をスタートした時期も違えばレベルも異なります。もちろん、グループレッスンのメリットも子どもの教育ではたくさんあるので「みんな一緒」という教育スタイルが上手くいくときもありますが、異なるバックグランドを持つ子ども達が多い幼児日本語教育では、個々に合わせたカリキュラム、アプローチが必要になる場合もあります。


幼児日本語教師のお教室にも色々ありますが『てらこや@ロッテルダム』では、子ども一人ひとりに注目してレッスン提供をしていくという点では、他のお教室と違ったコンセプトになっているのではないかと思います。

中島祐子先生 てらこや@RotterdamのInstagramより

【中島祐子先生にインタビューしてみました】

Q. 中島祐子先生の考える幼児日本語レッスンとは??

中島先生:「みんなちがって、みんな良し!日本語習得は、家族プロジェクト♪」

KJLTIA:本当にその通りですね。日本人の両親を持つ家庭の子もいれば、両親が国際結婚で家庭内に2言語、3言語ある子もいます。中島祐子先生が仰る通り、“みんなちがって、みんな良し!”ですね。“日本語習得は家族プロジェクト”、うわぁ~素晴らしい名言が出ましたー!!大人が新しい言語を学ぶ時は、学習者本人が時間とお金を投資して目標に向かっていけるかと思いますが、乳児、幼児、児童期の子ども達の場合は、どうしても大人の導きが必要になります。特に継承語教育の場合は、親御さんと子どもが二人三脚、三人四脚で進め
ていくものです。そういう意味で日本語継承語教育でいえば子どもに日本語を習得させていこうとするならば、中島祐子先生が仰る通り、家族みんなのプロジェクトとして取り組んでいくことが大切と言えるのではないでしょうか。子どもだけに日本語の勉強を頑張ってもらうのではなく、「家族みんなでプロジェクトを成功させようよ」っていう中島祐子先生の声掛けは、親御さんにとってとても心強く、一緒に寄り添ってくれる先生だと安心できるでしょうね。

Q.  お教室『てらこや@ロッテルダム』のアピールポイントは?

中島先生:それぞれ個別に合ったカリキュラムで日本語を楽しく学びます。さまざまな試みから、個人の自主性をひきだしていけるよう目指します。

KJLTIA: 日本語を学ぶ子ども達というのは、みんな一緒ではありません。多様化している子ども達に1つのカリキュラムで同じアプローチをするということは難しいですね。お教室に来るそれぞれの生徒に合ったカリキュラムで日本語を無理なく楽しみながら学ぶ工夫をされているというのが『てらこや@ロッテルダム』の魅力なのでしょう。
子どもの学びというのは、受け身だけの学習よりも能動的に自分から学びたいという自主性を引き出していけるようなアプローチというのが必要になるので、中島祐子先生はそういうところもしっかりおさえて取り組んでいることが素晴らしいですね。

Q. その他、お子様の日本語教育に奮闘する親御さんに伝えたいことはありますか?

中島先生:「おうちで、取り組むのは誰だって難しい。一緒に、たのしく日本語の勉強をやってみませんか?」

KJLTIA: お子様にとって最初の先生というのは、ご両親である親御さんになると思います。ご自身の子どもに勉強を教えることは難しいものです。また、たとえ日本人の親御さんで日本語ネイティブであったとしても、親御さんが日本で学んできた教育と、オランダで生まれ育つ子ども達が日本語を学ぶ環境は異なります。家族みんなで取り組むのが継承日本語教育と言いつつも、それを家族だけ、おうちだけで取り組むのは大変なことです。
中島祐子先生の言葉を借りて言うならば、幼児日本語教師は日本語学習の家族プロジェクトを成功に導くコンサルタントでもあり、リーダーになっていくことで、幼児日本語教師とご家族みんなで同じ目標に向かって一緒に一歩一歩進んでいけるということではないでしょうか。それを『家族プロジェクト』という言葉で表現されているのかなと感じました。
幼少期から始めた語学学習は、継続させることが一番大切です。学習者である子どもがゆっくりゆっくり焦らずに日本語学習を続けていけるよう、親御さんも幼児日本語教師も協力し合いながら続けていけると良いですね。

Q. 昨年から続くコロナ禍でお教室に何か変化はありましたか?

中島先生:コロナ以前は、グループレッスンのみだったのがコロナをきっかけに、個人レッスンや、zoomレッスンなどシフトチェンジでき、スタイルの幅が広がり、逆に私にとって非常によい環境になりました。自分の研究も、じっくり腰を据えて一人一人の生徒さんに向き合うことで、「なにがこの子には必要なのか」などいろいろわかり、まさに親御さん、子ども、自分の、三位一体のプロジェクトのような感じです。
コロナにて、自分のやりたいことが明確になり、グループでトリミック的なことよりも、もっと個人のコアな部分を掴み、家庭みんなでその子どもさんの継承語を楽しみながら定着アップさせることに集中したいとはっきり判りました。幼児日本語教師と親御さん、子どもが同じ方向を向けるので、宿題のやり方や取り組み方、おうちでの生活ヒントなどほんとうに楽しくよく実践してくださり、過大評価でもなく成果がめきめきとあがっています。中には、補習校へ行っている生徒さんのボトムアップの子もおり、日本語で苦しんでしまう子供や家族は絶対に健全ではない、その信念がやっと今になって、形になってきましたので、過酷な状況からこぼれてしまう子供たちの受け皿にもなれればと切に思います。どうか自信喪失するまえに、出会えればと思います。

KJLTIA:コロナ禍により対面授業やレッスンが出来ないということから、日本語補習授業校やインターナショナルスクール、個人のお教室がオンライン授業やレッスンに切り替えるという対応をされていました。オンラインレッスンになれていないのは、指導者だけでなく、子ども達も保護者もみんな戸惑いがあったのではないでしょうか。そんなコロナ禍でも、中島先生はご自身のお教室のスタイル、ご自身の指導方針というのを振り返る時間をきちんと設け、上手くシフトチェンジしていくことに成功した方だと言えます。生徒数が減ってしまったり、休講になってしまった学校やお教室もあったかと思いますが、そういう時に何を考え、どう行動に移せるのかという点では、さすが『プロフェッショナル認定幼児日本語教師』です。

Q. 幼児日本語教師としての活動を振り返ってどうですか?

中島先生:長い間実践と研究、試行錯誤をしながらやっと、小学2年生までの語彙力表現、ボキャブラリー、漢字など含め、4技能のバランスがとれたハーフの子供さんの成長過程の数人分の事例を実際に育てることができ、「さてはて、ほかの低年齢の子どもには、どうやってアプローチすればいいのか??当てはめられるところはどれか?」などなど、さらに暗中模索もしております。
ここでは、三言語の生活がスタンダードの子どもたちです。早い段階で、子ども達の日本語の根を、楽しく大きく根付かせていくお手伝いができればと思います。もちろん、自身の情熱さめることなく、取り組めてきているのも、KJLTIAの全コースを受けた影響です。コース終了してからもわからないことが出てきた際には、各分野にて調べては実践し、忘れては思い出し、今に至るという感じです。プラス、同じ志をもった若い同僚さんたちと、現場で叱咤激励をしながら、これも最終ディプローマを取得した醍醐味でもありますので、そこもしっかり人の勉強をさせてもらいながら励んでおります。

KJLTIA: 中島祐子先生は、KJLTIAの幼児日本語教師養成コースを受講される以前から、既に指導者として多くの子ども達に日本語を指導されてきた方です。
どんな指導者も最初は初心者です。最初から上手く指導できる人は誰もいませんね。KJLTIAではプロフェッショナル認定を受ける指導者認定試験の受験条件として100時間の指導経験が必要となります。これをハードルが高いと思う人も多いかも知れませんが、どこの国でもおそらく大学の教育学部や専門学校の指導者養成コースと比べたら100時間の指導経験というのは少ない方です。それでも経験無い指導者よりは、100時間でも指導経験を積んでいる指導者の方が幼児日本語教師を採用する教育機関や保護者にとっては、安心して頂けることと思います。学術的な専門知識だけでは賄えない技術的な面というのは、どうしても経験を積むことが一番の近道となります。
専門的知識なしに経験値だけで何とかなることとそうでないことがあり、幼児日本語教育においては経験値だけでは指導者として指導するには難しい面もあるということが言えるのではないでしょうか。
指導経験を積みながら少しずつ指導者もレベルアップしていけるものなので、皆さんも子どもの日本語学習と同じで、焦らず一歩一歩、あなたのペースで指導に励んでいただけたらと思います。

『てらこや@ロッテルダム』のInstagramをみんなでフォローしよう!

中島先生:インスタで、子供のすごい!!をご披露したいのと、だれかの参考にもなればともおもったり、しかしながらどこかで自分を怠けさせないためにやっている感が強くあります。
おかげさまで、生徒さんが増えまして、ほぼ毎日活動させていただけております。

KJLTIA:『てらこや@ロッテルダム』のInstagramから子ども達の生き生きした表情がたくさん見られます。五感を意識されているのかなというアクティビティも多く、子ども達が楽しみながら日本語を学んでいることが伝わってきます。こうしたお教室の活動を見て、「こういうお教室で子どもに日本語を学ばせたい」と思う親子がお教室にお申し込みされると思うので、幼児日本語教師の方から「うちのお教室はこのようなコンセプトでこんなレッスンを提供しています」と先に発信することも大切ですね。こうすることで幼児日本語教師のレッスンを受けてみたいと思っている方にとっては、入会する前にお教室の様子を知ることもできるので良いですよね。

『てらこや@ロッテルダム』の情報

お教室名: 『てらこや @ Rotterdam』
代表/講師: 中島祐子 先生
KJLTIA幼児日本語教師資格レベル: プロフェッショナル認定幼児日本語教師
日本語の位置付け: 母国語教育 / 継承語教育/
指導年齢: 4歳〜12歳くらい
レッスン形態: 個人レッスン、 オンライン
*国外からのオンラインレッスンは、時差の調整がつけば可能だと考えています
*コロナ禍の現在、グループレッスンは休止中               ウェブサイト:https://terakoyarotterdam.net/             Instagram:https://www.instagram.com/terakoyarotterdam/

オランダ在住で幼児日本語教師を探している方、お子様の日本語教室を探している方、プロフェッショナル認定幼児日本語教師のいるお教室『てらこや@ロッテルダム』をチェックしてみては、いかがでしょうか?時間さえ合えば、オランダ国外からもオンラインレッスンが受講可能とのことなので、中島祐子先生のレッスンが気になるという方は、是非、『てらこや@ロッテルダム』のInstagramをのぞいてみてください!

KJLTIAの幼児日本語教師養成コースには、海外の日本語補習授業校の先生、インターナショナルスクールの先生、日本語学校の先生、大学の講師、そして個人でお教室を運営されている先生などがいらっしゃいます。また、日本国内でもインターナショナルスクールの先生、日本語学校の先生、在日外国人児童の日本語クラスの先生、特別支援学級の先生など、既に指導経験が豊富な指導者も多く受講されています。

また、KJLTIAの幼児日本語教師養成コースは、子育てに役立つ内容もたくさん含まれているので、指導者を目指す人だけでなく、バイリンガルやマルチリンガルのお子様を育てる親御さんにもたくさん受講して頂いております。

あなたも幼児日本語教師養成コースを受講して、新しいことを学んでみませんか?

KJLTIAの幼児日本語教師養成コースのお問合せは、こちらから。

KJLTIA: Kids Japanese Language Teachers International Association (幼児日本語教師協会)のInstagramもフォローしてもらえたら嬉しいです。

次の幼児日本語教師養成コースは、6月21日(月)スタートになります。

KJLTIAオリジナル幼児日本語学習用の「あいうえおの歌」の動画ができました!!

投稿日: カテゴリー: 日本語教育

こんにちは。

5日間の厳しいロックダウンの最終日を迎えたパースは、ロックダウン中に山火事も発生し、大変な騒ぎとなりました。

コロナウイルスの市中感染が奇跡的に無かったということで、本日の夕方6時にロックダウンが解除されます。

全てのビジネスが明日から再開できますが、外出時にはマスク着用、人数制限、ソーシャルディスタンスを守ることは、引き続き行われます。

パースの山火事は、1万ヘクタール以上の森林が燃え、85件以上の家が焼失してしまいました。一昨日の夜から風が強く、火の勢いが増すばかりで、消火活動も困難な状況ですが、明日から雨の予報が出ているため、少しずつでも鎮火していくことを祈るばかりです。

世界各国のKJLTIAメンバーから「大丈夫ですか?」とメッセージを頂き、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

ロックダウン中ということもあり、気持ちも落ち気味だったところに、こうして皆さんから暖かいメッセージが届くと、パワーをもらいますね。

北半球もまだまだコロナの規制で厳しい状況が続いているところもあると思いますから、みんなでこうして声掛けできる環境があるということは、本当に有難く、幸せだと思いました。

さて、ロックダウン中に色々とスケジュールが変わったため、幼児日本語教育の教材作成をしていました。

以前作ったKJLTIAオリジナル幼児日本語教育用の「あいうえおの歌」の動画を作りました。

幼児日本語教師、日本語教師、そして家庭で日本語教育をしている親御さんなど、多くの方に教材として使ってもらえたら嬉しいです。

また、たくさんの子ども達に元気いっぱい歌ってもらいたいし、歌声も届けてもらいたいです。振り付けを考えて、子ども達と一緒に歌っている動画のシェアが出来る方は、是非、お願いします。

以下のYoutubeにアップしてあるので、是非、聞いてみてくださいね。

さて、来週2月8日から2月の幼児日本語教師養成コースのオンラインスクールが始まります。

1月コースの受講生の皆様は、基礎コース、アドバンスコース、プロフェッショナルコース、どのコースの人たちも本当にモチベーションが高く、ディスカッションが盛り上がっています。

色んなお話が出てくるので、私も楽しみながらディスカッションに参加しています。

子どもに日本語を教えてみたいなという方、日本語教育や幼児教育に携わる人でスキルアップをしたいなっていう方、日本文化を子ども達に伝えたいなっていう方、幼児日本語教師になって活動してみませんか?

幼児日本語教師養成コースのお問合せは、こちらからどうぞ!!