『ハイブリッド言語』を使用する子ども

幼児日本語教師が指導する子どもたちの多くが、乳幼児期から複言語環境で育っています。このような子どもたちの言語環境では、『ハイブリッド言語』が育つ環境ともいえるでしょう。英語圏で生活しながら日本語習得を目指している子、フランス語圏で生活しながら日本語習得を目指している子、中国語圏で生活しながら日本語習得を目指している子など、個々の子どもが生活している言語圏は違えども、『日本語も他言語も』どちらも生活の中に存在し、どちらの言語もほぼ同時期に発達していくものです。

バイリンガルやマルチリンガルも二言語や多言語を使用する人を示しますが、『複言語』という言葉をKJLTIAが使用しているのは、冒頭で述べた通り、日本語も他言語もどちらも生活の中に存在し、どちらの言語も共に発達していくことを表しています。

このような子どもたちは、将来、子ども自身が使える自分の言語は、『ハイブリッド言語』になる可能性を秘めています。だからこそ、幼児日本語教師を目指す方にも、複言語環境で子育てしている親御さんにも、子どもの言語発達の時期や言語環境について、それぞれ個別にしっかり目の前の子どもや生徒と向き合いながら、幼児日本語教育を進めていきたいものです。

『ハイブリッド言語』とは?

『ハイブリッド言語』という言葉を初めて聞く人もいるかも知れません。ハイブリッド言語とは、言語Aも言語Bも自分の言語として、それぞれの言語が影響を与えながら、両言語を自由に使えるようになることを言います。

モノリンガル(一言語)で育った人への説明も難しいし、ある程度の年齢になってから他の言語を身に付けバイリンガルになった人も、もしかしたら理解が難しいのかも知れません。

みなさんがよく知る『ハイブリッド車』。これを例にして考えてみましょう。

ハイブリットカーは、ガソリンと電気を使って走る車であることは、みなさんもご存知の通り。ハイブリッドカーの動力には、①燃料を燃やして動くエンジンと、②電機によって動くモーターの2種類です。この2種類のエンジンとモーターを組み合わせて動くのが『ハイブリッドカー』です。

上記のハイブリッドカーの動力を言語に置き換えて『ハイブリッド言語』を説明してみましょう。ハイブリッド言語は、言語Aと言語Bを組み合わせた言語活動と理解できるのではないでしょうか。例えば、日英のハイブリッド言語の言語能力は、①日本語を使った言語活動と、②英語を使った言語活動の2つの言語です。この2つの日本語と英語を組み合わせてコミュニケーションする能力が『ハイブリッド言語』と言えるでしょう。

親と子では、幼少期の言語環境が違う

非日本語圏に移住した日本人の移民1世は、もともとは日本で生まれ、日本で教育を受けてきたので、日本語は母語、母国語と自覚していると思います。移民1世の親たちが非日本語圏で子どもを産み、育てる際、その子どもたち(2世)は、日本国外で生まれ、非日本語環境で育っていきます。日本で育った親と子どもが育つ国の言語環境が異なるということです。整理してみましょう。

- 移民1世の親は、日本という日本語圏で日本語を母語・母国語として身に付けて行きます。

- 移民1世の子ども(2世)は、非日本語圏で日本語を母語(継承語)として身に付け、それと同時に居住国の言語を母国語として学んでいきます。

こうした日本にルーツのある子どもや、日本にルーツが無くても母語形成期の言語発達期に日本に長期で滞在している子どもにおいては、日本語も他言語もというハイブリッド言語使用者になる可能性が高いことを理解し、子どもの言語教育のサポートをしていきたいものです。

幼児日本語教師も子どもに日本語教育を与える保護者も、幼児日本語教育を学んでハイブリッド言語を使用する子どもを育てよう!

ハイブリッド言語を使用する子どもを育てる

子どものハイブリッド言語能力を育てていくためには、子どもの指導者となる幼児日本語教師は「ハイブリッド言語」を理解しながら幼児日本語教育を進めて欲しいものです。日本語も他言語もうまく融合させながら、子どもたちが日本語も現地語も「自分の言語」として自信持って使用できるよう、サポートしていくことが大切です。日本語よりも現地語の方が使いやすくなるのは、言語バランスの比重が現地語の方に偏っていれば仕方ないことです。「日本語で話しなさい」と子どもに言っても、話せるのであれば話します。

それでは、どうアプローチしたら良いのか?

幼児日本語教師養成コースの受講生は、ご自身の子どもの特別な幼児日本語教師になろうと学ぶ方がたくさんいます。幼児教育の教材を日本から取り寄せている方も多いと思いますが、やり方を間違えれば、子どもが日本語を嫌いになってしまいます。継承語教育のためにアプローチしているのに、我が子の日本語嫌いを促すことは避けたいですね。

ハイブリッド言語を使用する子どもに育てるために、あなたも幼児日本語教師養成コースで【幼児日本語教育】について、学んでみませんか?

5月の幼児日本語教師養成コース – 幼児日本語教師協会 (youji-nihongo.com.au)

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幼児期に家庭でできる語彙学習のポイント

幼児期に家庭内でできる語彙学習のポイント!

母語や継承語に関係なく、幼児期は日常生活の中でたくさんの言葉に触れていく大切な時期です。集団活動が始まるまでの期間というのは、家庭という小さなコミュニティーの中で子どもは日々学んでいきます。保育園や幼稚園が始まれば、同じ年のお友達や園の先生たちとのコミュニケーションを通じて、子どもは多くの言葉を獲得していきますが、それまで何もしなくても良いのかしら?家庭でも子どもの語彙力アップを促すアプローチは、色々とあります。語彙学習のポイントをまとめてみたので、取り組めそうなことから、はじめてみてはどうでしょうか?

会話を多くする
1. 会話を多くする

例えば、家族が一緒に食事をする際に、幼児に対して「今日は何食べたい?」と尋ねたり、「これは、どんな味がするかな?」と話題を振ったりするのも良いですね。また、散歩や買い物に出かける際にも、幼児に対して周りの景色や物事について話しかけることもできるでしょう。日常生活の中で、幼児と積極的に会話をすることで、幼児の語彙を増やすことができます。ただし、無理に会話を増やす必要はなく、自然な形でコミュニケーションをとることが大切です。

簡単な言葉を使う
2. 簡単な言葉を使う

幼児には簡潔でわかりやすい言葉を使うことが大切です。煩雑な説明や複雑な言葉を避けることが重要です。言葉のレパートリーを増やすためとは言いつつも、「この赤くて丸い果物は、りんごという果物だよ」と説明するのではなく、「これはりんごだよ」と簡潔に言うことが、幼児にとって理解しやすくなるでしょう。

会話を繰り返す
3. 会話を繰り返す

例えば、幼児が新しい言葉を覚える際に、保護者や家族はその言葉を何度も使って繰り返し言い聞かせることが大切です。上記で提示した通り、幼児には簡潔な言葉で伝えることが最初のステップとなります。その後、その言葉の意味を説明し、関連する単語や文脈を示すことも有効です。例えば、「りんご」の言葉を聞いて幼児がどの果物のことか理解している様子であれば、次に応用編で「これはりんごだよ。赤くて丸い果物だよ。おいしいよ。りんごジュースもあるよ」と、りんごという言葉を繰り返し、関連する単語や文脈を示すことで、幼児の語彙を増やすことができます。ただし、過剰な繰り返しや無理に理解させようとすることは避け、自然な形で行うことが大切です。

資格的な手掛かりを与える
4. 視覚的な手がかりを与える

例えば、幼児がテーブルの上にあるりんごを見て、「りんご」という言葉を聞いた場合、保護者や家族はりんごを指しながら「これがりんごだよ」と言うことができます。また、絵本を読んで物事を説明する場合には、絵に合わせて物事を指しながら言葉を説明することも有効です。これによって、幼児は物事と言葉を関連付けることができ、言葉の理解を深めることができます。視覚的な手がかりを与えることは、幼児の興味を引くことができるので、楽しく学習することができます。

幼児の興味や関心に合わせる
5. 幼児の興味や関心に合わせる

例えば、幼児が動物が好きな場合には、動物に関する語彙を教えたり、動物園に行って実際に動物を見せたりすることができます。また、幼児が興味を持っているおもちゃや遊びに関する語彙を教えることも有効です。幼児が興味を持っていることに合わせて語彙を教えることで、幼児は自然な形で語彙を学び、学ぶことが楽しくなります。これによって、幼児は自分自身で学習する意欲を持ち、より効果的な語彙学習が可能となります。

楽しく学ぶ
6. 楽しく学ぶ

例えば、お絵かきやクレヨンなどを使って色や形を学んだり、色々な動物の鳴き声を一緒に言ってみたり、かるた遊びを一緒にしながら物の名前を覚えたりすることが楽しく学ぶ方法としてあげられますね。また、幼児の好きな絵本や歌を一緒に楽しむことも、語彙学習につながります。楽しく学ぶことで、幼児は自然に興味を持ち、学ぶ意欲が高まります。

意識して取り組むことが大切!

上記であげた6つのポイントは、特別なことではなく、日常生活の親子の関わりの中で日々、取り組んでいることかと思います。子どもにとって、母親の言語と父親の言語が異なるとか、現地語と家庭言語が異なるとか、個々の子どもによって、個々の家庭によって、言語環境は違います。

共働きをしていて、親子で関わる時間が限られているという方もいるかも知れません。それでも、子どもが寝る前に絵本の読み聞かせをして、日本語に触れる時間を作ったり、家族団らんの食事の時に、食卓に並んだ食材について、日本語で伝えてみたり、意識して取り組むことで、子どもの語彙力アップにつながっていくことでしょう。

幼児日本語教師養成コースで幼児日本語教育を学んでみませんか?

2歳児検診や3歳児検診で子どもが発する言葉の数が他の子どもと比べると少ないかも?と指摘されたという親御さんの話をよく聞きます。複言語環境で育っている子どもの場合、モノリンガルの子どもよりも発話が遅れたり、発する語彙数が少ないと言われることは、よくあります。

モノリンガル環境で育つ子どもと同じ感覚で複言語環境の子どもの言語力をはかられたら、もしかすると現地語では発することが無かった語彙でも、日本語だったら頻繁で使っているという同じ語彙がある可能性もあります。例えば、日本語で「りんご」と認識し、りんごが出てくると「りんご」と発するけれど、英語で「Apple」とはあまり言わないということだってあるかも知れません。英語圏で「Apple」と発する頻度が少ないからといって、「言語に遅れがある」と言われるのも何だか違うのかな。

複言語環境で育つ子どもは、モノリンガル環境で育ってきた人たちと異なります。自分が習得してきた日本語と、非日本語圏で日本語を学んでいく子どもとは、異なるアプローチになるということを理解することも大切です。

幼児日本語教師養成コースの受講生は、ご自身の子どもの特別な幼児日本語教師になろうと学ぶ方が多いです。幼児教育の教材を日本から取り寄せている方も多いと思いますが、やり方を間違えれば、子どもが日本語を嫌いになってしまいます。継承語教育のためにアプローチしているのに、日本語嫌いを促すことは避けたいですね。適切な時期に適切なアプローチをすることで、子どもが無理なく日本語を習得できるようになれば、これは素晴らしいことですよね。

幼児日本語教師のレッスンを受講したり、日本語補習校に通ったりすることは、とても意味あることですが、それだけでは足りません。お教室や学校と家庭が協力し合うことで、継承語を維持し、伸ばしていくことに繋がります。

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言語発達のポイントは幼児期にあり!

「言葉の三大機能とは」

子どもの言語発達は、精神的にも社会的にも多様な機能を持っているため、発達という観点から複数の角度から見ることができます。

一つは、言語が伝達機能を持っているという観点です。伝達機能は、自己や他者を含む社会的環境に対して情報を伝えるために使用される機能です。これは、子どもが自分の意思を伝えるために使用することができるということです。 例えば、「お腹が空いた」と言うことで、お腹が空いたという意思を他人に伝えることができます。

もう一つは、言語が思考の道具となることです。思考の道具機能は、自己の内面や環境を理解するために使用される機能で、自己や他者に対して質問をすることにより、理解を深めることができます。子どもは言葉を使って自分の思考を表現することができ、自分自身や他人とのコミュニケーションを通じて、思考を共有することができます。

最後に、言語が行動調整機能を持つことです。行動調整機能は、自己や他者の行動を調整するために使用される機能で、相手に対して指示を出すことや自分自身の行動を言語で説明することができます。子どもは言葉を使って、自分自身や他人の行動を調整することができます。例えば、「絵本、読んで」と言うことで、他人に絵本を読むように促すことができます。

これらの三大機能は、子どもが言語を学習する上で重要な役割を担うため、子どもの言語発達を理解する上で重要な視点となります。

「子どもの言語発達について」

子どもの言語発達は、生後1歳から6歳頃までに急激に進みます。上記で触れた言語の三大機能で説明した通り、子どもの言語獲得は精神発達と広く深くかかわっています。

生後1歳から2歳頃の子どもは、繰り返しのフレーズを発するようになります。また、繰り返しのフレーズを使って、自分のニーズを伝えるようになります。「ママ」「パパ」など家族に対する呼びかけや、「いただきます」「おしっこ」など日常的な言葉を使うようになってきます。この時期は、まだ言葉の数は少なく、自分の意思を伝えるためには音声やジェスチャーを使用します。また、周囲の人々が話している言葉を聞いて、それらを覚えることで、言葉を習得します。

生後1歳半頃から1語の言葉を発するようになり、たった1語の単語で多様な内容を表すようになります。子どもの1語の発話は、受け手の側からすると1つの文と同じような機能を持つことから、「一語文」とも呼ばれます。この一語文にも3つの機能があり、幼児日本語教師養成コースの中で学んでいきます。

生後2歳から3歳頃の子どもは、話し言葉が洗練され、2語以上の文を組み立てるようになります。また、質問もするようになります。言語の理解力が向上し、周りの人々の話を聞いて理解する能力が身につきます。

生後3歳から4歳頃の子どもは、語彙が増え、大人との対話もしやすくなり、より詳細な話をするようになります。また、自分のことを認めるようになります。

生後4歳から5歳頃の子どもは、身近な話題で会話を続けることができるようになってきます。また、自分の言葉を使って自分の考えを伝えるようになります。

生後5歳から6歳頃の子どもは、自分が体験したことを言葉にして相手に伝えることができるようになってきます。

「小学校入学前に子どもの言語発達をサポートするためには」

小学校入学前に、他者とのやり取りを通じて多くの語彙を学ぶことは、子どもの言語発達に欠かせないことです。ゲームやクイズを使って、楽しみながら語彙を学ぶことも大切です。家庭でも、日常的に子どもと話をすることで、子どもの言語発達を促進することができます。

語彙は、言語の中で最も重要な部分の一つであり、小学校入学前に多くの語彙を身につけることは、将来学習を支援するために必要です。子どもが話すこと、聞くこと、読むこと、書くことをする上で語彙力は、不可欠な要素になります。子どもたちは、言葉を使って自分の感情や考えを表現することができるようになり、自分自身を理解することもできるようになりますからね。

また、子どもたちは、言語を通じて、自分自身や周りの人々について学ぶことができます。例えば、語彙を増やすことで、子どもたちは、自分自身や家族、友達、動物、植物、天気などについて学ぶことができます。

子どもが小学校に入学する前に、日常的に使用する単語を学ぶことができるように、家族や周囲の大人が子どもとのコミュニケーションを重視していくと良いでしょう。子どもに対して、自然な話し言葉を使用し、子どもが理解できるように説明をしましょう。それに加えて、子どもに適切な言葉を使用して質問をすることで、子どもが理解しやすくなります。

「幼児日本語教育では」

複言語環境で育つ子どもの場合、母語が2つになる子どももいるでしょう。また、母語と母国語が異なる子どももいるでしょう。このような複言語環境に子どもがいる場合、「日本語」と考えるのではなく、「日本語」と考えていきましょう。

幼児日本語教育では、「りんご=Apple」とは教えません。子どもの言語発達に沿ったアプローチでは、りんごという果物が「りんご」であり「Apple」であると子どもが認識しながら理解し学習していきます。

大人が第二言語を学ぶプロセスと、子どもが新しい言葉を学ぶプロセスは異なるので、幼児日本語教育と大人に日本語を教える日本語教育は、言語習得の理論も指導法も異なることから、同じ日本語教育であっても専門性は異なると言えるでしょう。

KJLTIAの幼児日本語教師養成コース

幼児日本語教師は、日本語を教える指導者ですが、バイリンガルやマルチリンガルの子どもに日本語を指導するため、子どもについてよく理解することが大切です。

日本語を学ぶ子どもたちは、たとえ日本にルーツを持っているとしても、日本で育って来た人や、日本で教育を受けてきた人とは、日本語の位置づけが異なります。

KJLTIAの幼児日本語教師養成コースでは、子どもの言語発達だけでなく、脳の機能、そして子どもの知覚・運動発達なども学びます。もちろん、バイリンガルやマルチリンガルについても深く学ぶことで、複言語環境で育つ子どもたちを理解し、個々の子どもに適した時期に、適したアプローチができるようになります。

本コースの受講生の多くが、「自分の子どもの日本語のため」に幼児日本語教育を学んでいます。「現地の言語の方が強くなってきて、日本語をどう教えたら良いのかわからない」という方は、本コースで子どもの言語発達について学び、バイリンガルやマルチリンガルについても理解し、そして楽しみながら子どもとどうやって日本語をのばしていくのか、前向きに子どもに向き合うことができたという方が多いですよ。

コース内で学ぶ指導法を取り入れたアクティビティを子どもにやってみたら、「もう1回やりたい」とリクエストが出て、日本語を楽しく学んでくれるようになったという声もあります。子どもは、楽しみながら、遊びの中での学びが、効率的に効果的に学ぶことができます。

幼児日本語教師養成コースに興味がある方は、是非、こちらからお問合せください。

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メディアで掲載されました!

KJLTIA(幼児日本語教師協会)がメディアで掲載されました!

2022年も残り2週間となりましたが、皆様に素敵なお知らせがあります。

この度、日本に興味がある方に向けて、日本語・生活・就労・留学・観光・カルチャーなどの情報を11言語で発信している情報メディア 【WeXpats Guide】のサイト 内で、KJLTIA(幼児日本語教師協会)が紹介されました。

今回、WeXpats Guide】様が「日本語を勉強中の方にぜひ読んで欲しい学習ブログ」を特集するということで、KJLTIAを選んでいただけたこと、とても嬉しいです。

8 Sites and Blogs Great for Studying Japanese

上記タイトルの記事で、KJLTIAが紹介されています。こちらで紹介されている他のサイトやブログは、大人の日本語学習者向けが多いのですが、「子ども向けの日本語教育もあるよ」ということで、KJLTIAの活動幼児日本語教師養成コース(資格認定コース)YouTubeのオリジナル教材が紹介されました。

日本語教育を必要とする子どもたち

グローバル社会では、複言語・複文化、多言語・多文化という環境で育つ子どもが世界各国で増えています。海外に長期滞在や移住している日本人の方や日本に長期滞在や移住している日本人以外の方は、お子さまの日本語教育をどうしようかと考え、情報収集をしています。

今回のようにメディアでKJLTIAを紹介して頂けたのは、世界中で日本語を学んでいる子どもやその保護者の方に、KJLTIAの存在を知っていただけること、そしてKJLTIAの幼児日本語教師養成コースを修了して各国で活躍している幼児日本語教師の方を知っていただける良い機会になりました。

掲載メディア

今回、KJLTIAを紹介してくださった情報メディア【WeXpats Guide】様は、さまざまなコンテンツを配信されています。日本にルーツの無いパートナーや親戚、友人の中で「日本に旅行に行くよ」という方がいたら、 情報メディア 【WeXpats Guide】 を是非ご紹介ください。

WeXpats Guide】トップページ

記事タイトル  8 Sites and Blogs Great for Studying Japanese

KJLTIA(幼児日本語教師協会)を紹介いただき、ありがとうございました。

また、過去にオーストラリアのローカルメディアで「Education minister visits Wendouree Children’s Centre’s Japanese program」の記事で、KJLTIA(幼児日本語教師協会)の幼児日本語教師養成コースの修了生が幼児日本語教師として活躍する様子が紹介されました。幼児日本語教師の方々は、現地の幼児教育施設(幼稚園、保育園)、インターナショナルスクール(幼稚部)、日本語幼稚園、日本語補習校(幼稚部、小学部)、日本人学校(幼稚部、小学部)、個人の日本語教室で活躍されている方が多数います。

幼児日本語教師養成コース2023年1月コース

幼児日本語教師養成コース

KJLTIAの幼児日本語教師養成コースでは、「幼児教育」+「複言語教育」+「日本語教育」を学びます。

子どもに日本語を教えてみたいというあなた、是非、幼児日本語教師養成コースで幼児日本語教育について学んでみませんか?

あなたも2023年、新しい年に新しいことを学んで、スキルアップしてみませんか?KJLTIAの幼児日本語教師養成コースの2023年1月コースは、1月9日スタートです。

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幼児日本語教師の指導する子どもは複言語環境で育つ!

子ども達は、日本語だけでなく、日本語【も】身に付けていく

KJLTIAの幼児日本語教師養成コース内では、幼児日本語教師が指導する相手は、日本語を学んでいるけれども、日本語だけではないんだよってディスカッションの中で話します。

ケーススタディーを通じて、多様な家族、子どもについて考えていきますが、そのディスカッションの中で皆さんに気が付いてもらうのが、子ども達は私たちとは違うよっていうこと。

「そんなこと言われなくてもわかっているよ」

っていう方もいると思いますが、頭でわかっているつもりでいるけれども、改めて考えてみると、「なるほど!」「確かにそうだ・・・」とディスカッションの中で気付く人が多いです。

幼児日本語教育で大切なのは、日本語を子どもに身に付けさせていくだけではありません。

「日本語」なのです。

こう書くと、「え?幼児日本語教師は、日本語以外の言語も指導するの?」って言われそうですが、そういうことではありませんよ。

幼児日本語教師が指導するのは「日本語」ですが、日本で育つ日本人の子どもと違って、日本語の単一言語話者(モノリンガル)を育てる日本語教育ではないということです。

KJLTIA複言語教育

重要なポイント!!:幼児日本語教育を受ける子ども達は、複言語・複文化環境で育つということを指導者も親も理解していなくてはならない。

私たちが指導する子ども達というのは、生まれた時から、または乳幼児期に1つ以上の言語に触れて育ってきている複言語環境にいる子どもです。

「バイリンガルに育てたい」「マルチリンガルに育てたい」という親の願望があるにしろ、幼児日本語教育を受けている子ども達というのは、親の願望云々というより、必然的にバイリンガルやマルチリンガルになる環境に置かれているということです。

日本で生まれ育ってきた親たちにとっては、なんて恵まれた環境なんでしょう!それならば、うちの子もバイリンガルやマルチリンガルに~って力が入ってしまうのは、よくわかります。

日本語環境があるからこそ日本語に触れて日本語が身についていくのであって、その日本語環境がなければ難しいものです。

家庭で幼児日本語教育に取り組む方、お教室に通う方、子どもの日本語教育の選択肢は今の時代、たくさんあると思います。

しかし、何度も言うように幼児日本語教育を受ける子どもは、【複言語・複文化】環境で育つため、この【複言語・複文化】について知っていることは、重要なポイントです。

日本人だから、日本語がネイティブレベルだから・・・それだけでは、幼児日本語教育に携わる指導者の専門性には欠けてしまいます。

日本の教員免許または保育士資格を持っているから~・・・というのも、日本語モノリンガルへの指導には長けているけれども、複言語環境で育つ子どもへの日本語教育においては、やはり幼児日本語教育の専門性を持っているとは言い難い。

KJLTIA幼児日本語教師

KJLTIA(幼児日本語教師協会)の幼児日本語教師養成コースでは【幼児教育】+【日本語教育】+【複言語教育】のハイブリッドな専門性とスキルを持つ幼児日本語教師になることを目指します。

幼児日本語教師は、日本語だけ子どもに教えれば良いというものではないのです。

幼児日本語教師が指導する子ども達は、乳児クラスであれば1歳前後から始まり、小学校入学後の児童期まで続きます。子どもの大切な時期に関わる指導者だからこそ、高い専門性と指導経験が求められます。

KJLTIAのプロフェッショナル認定幼児日本語教師は、それこそハイブリッドな専門職と呼ぶにふさわしい指導者です。KJLTIAの幼児日本語教師養成コースの基礎コースと上級コースを終え、最低100時間以上の子どもに日本語を教える指導経験を積み、KJLTIAの幼児日本語教師指導者認定試験に合格した人です。

プロフェッショナル認定幼児日本語教師は、教育機関やお教室の運営者、補習校の講師、日本語幼稚園、インターナショナルスクール、日本語レッスンを行う現地の幼児教育機関で活動している先生たちが多いですが、フリーランスで活躍している先生ももちろんいます。

上級コースを終えたアドバンスレベル幼児日本語教師と何が違うのか?

上級レベル幼児日本語教師も、幼児日本語教師として働くに必要な知識を得ていますが、子どもへの日本語の指導経験が100時間に達していない方なので、プロフェッショナルとはまだ言えないレベルです。

どこの国でも教員免許や指導者資格を取得するためには、教育実習があります。幼児日本語教師も指導経験というのは、とても重視しています。プロフェッショナル認定幼児日本語教師の資格取得者は、最低100時間以上の子どもへの日本語指導経験があることをKJLTIAが確認し承認しています。

今の時代、自分の得意を活かした働きができる世の中です。しかし、専門性の見極めは重要。資格や学歴だけでは判断できない部分も多いのですが、専門性と指導経験の有無は、指導そのものに出てきます。マニュアルが無いと指導計画が立てられないのは、まだ指導の経験値が足りないかな。100時間ほど指導経験を積んでいくと、その先生らしさというのが出てきて、同じテーマであっても使う教材が違ったり、アプローチの仕方やアクティビティにオリジナルが加わってきます。

みなさんもお料理ができると思いますが、レシピに沿ってお料理をするのと、プロの料理人が同じレシピ、同じ材料で同じものを作っても、何か仕上がりも味も違うのは、専門性、スキル、そして経験値ですよね。

子どもに日本語を教えようかな~って考えた人が最初は指導経験もなく、ただ日本語がネイティブだったり、日本語が得意なだけかも知れません。そこに専門性とスキル、経験値を得ることで、プロフェッショナルな幼児日本語教師に成長していきます。

KJLTIAの幼児日本語教師養成コースの中で、もちろん実技試験が各コースの最後にあります。基礎コースの時は初めての指導ですっていう方が、上級コースの実技試験で別人のように飛躍的に指導スキルが上達している人もいます。基礎コースの実技で受けたフィードバックをしっかり自分のものに落とし込み、上級コースで学んだことをプラスしたことによって大きく上達する人がいます。初心者の方は、吸収力も抜群でアドバイスされたことを自分のモノにしようと努力されます。指導経験者は、『幼児日本語教育』という視点で考え、自分の指導にアレンジしていくことで、さらに指導の幅が広がっていきます。

来週、上級コースの実技の提出になるので、受講生の皆さんの実技がとても楽しみです。

幼児日本語教育は、奥が深い

幼児教育の資格を持ち、海外で幼児教育者として活躍している幼児日本語教師養成コースの修了生が、幼児日本語教育は奥深いと言っていました。新しい分野を学ぶって楽しいです。

私も一人の幼児日本語教師として、そして幼児日本語教育の研究者として、日々奮闘しています。資料を読んで、こういうアプローチもあるのかな、こんな教材はどうだろうかって考えたり、時代が移り変わる今、そしてこれからの教育について考えるとほんとうにこの分野の学びは尽きることがないと感じます。

今もデスク周り、部屋のあちこちに走り書きされたメモがたくさん。アイディアが閃いた時に書き留めておくようにしています。このブログを書いているのも、実は別の幼児日本語教育の資料を作っている最中に「あ、みんなに伝えておきたい」と思い立ち、こうして書いています。

KJLTIAの幼児日本語教師養成コース

KJLTIAの幼児日本語教師養成コースでは、「幼児教育」+「複言語教育」+「日本語教育」を学びます。

子どもに日本語を教えてみたいというあなた、是非、幼児日本語教師養成コースで幼児日本語教育について学んでみませんか?

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「なんだろう?」「知りたい」「そうだったのか(わかった)」学びの3点セット

子どもが興味を示したら、自ら学んでくれるようになる!

子どもは、大人に比べると本当にクリエイティブで自分から何かを生み出そうとする能力に長けていますよね。

お砂場で遊んでいると、最初は穴を掘っているな~って思って見ていたら、穴を掘ってる時に掻き出した土の山が自分の隣りに出来ていることに気付き、その砂の山を成形しだして砂山作りに移行する。

砂山が完成すると、その辺にある物体を車なのか、電車なのかに見立てて、砂山の周りや上を走り出す。場合によっては、砂山の真ん中にトンネルを掘って乗り物を中に通そうとする。そして、砂山を作る前に掘っていた穴に乗り物が落ちてしまうシチュエーションを考えたり、砂が崩れてきた~という設定なのか?乗り物が穴に埋められてしまったり、場面展開が激しくて見ていても面白いものです。

誰かから「ここに穴を掘るといいよ」「お山を作ってみようか」「トンネルも掘れるよ」なんていう助言や誘導がなくても、子ども自身が遊びながら頭の中でストーリーを作って遊びを進めていくことができます。

そして、綺麗に作った砂山も頑張って掘った穴も、遊んでいるうちに跡形もなくなってしまうと、その遊びが終了する。

次は、何が始まるのかな~って観ていると、おままごとが始まったり、今までもずっとそこにあったのに、急に「いいもの見つけた~」みたいなキラキラした目で遊具に向かって走っていく・・・。

子どもの遊びって本当に忙しいですね・・・。

砂場での遊びの流れを考えても、子どもって本当にすごいです。お砂場セットが無くても、その辺にシャベルの代わりになるものが無いかな~って探す子もいるし、無ければ自分の手を使って穴を掘ったり、お山を作ったりします。道具がなくても砂だけあれば、それなりに砂場で遊びを生み出してしまう・・・すごいな~。

「なんだろう?」「知りたい」「そうだったのか(わかった)」の3点セットが重要。

子どもって、蟻が列を作って歩いているのを見ていたな~と思ったら、その列を追って蟻の巣穴を見つけてじっと観察してみたり、時には巣穴に棒を突っ込んだり、砂や石を入れてみたりします。ちょっと残酷さもあるけれど、穴があったら何かを入れてみたいって思うのかも知れませんね。

穴の中はどうなっているのだろうか?という「なんだろう?」という気持ちが湧いて、巣穴に棒を突っ込んでみたり、砂を入れて様子を見る。これは「知りたい」っていう気持ちが行動に出ているのでしょうね。そして、穴の中から蟻が砂を持って出て来るのを見て、ここは蟻さんのおうちなんだねって「そうだったのか(わかった)」と納得するのでしょう。

こうやって自分で何かに疑問を持ち、それを解決するために考え、答えを導き出すという力は、子どものうちから日々の生活でトレーニングされていくことなのかも知れません。

幼児日本語教育でも、子どもにワクワクしてもらいながら学べるレッスンアクティビティを考えていくと、子どもの日本語学習のモチベーションが上がっていくでしょうね。

漢字学習において、読めなくても子ども自身が漢字を見つけてきて「お母さん、これ何て読むの?」とか、「ここに漢字が書いてあるよ」って教えてくれることがあるかと思います。そういう時、「○○って読むよ」と教える方法もダイレクトで良いですが、時間がある時は一緒に調べてみるのも良いですね。

幼児日本語レッスンの中であれば、漢字1文字を提示して、その文字について子ども達と一緒に考えても面白いと思います。漢字を崩して分解してみると意味がわかるかも知れないとか、漢字の見た目から何がイメージできるのかって考えてみるのも面白いかも知れません。

漢字は「表意文字」なので、例えば【さんずい】を見て、『水』や『水滴』や『水しぶき』などの水を連想することが出来たら、「この【さんずい】が付く漢字は水に関係するものなんじゃないかな?」って、まるでなぞなぞを解くかのように気が付いてくれたら、漢字辞典を使うのが楽しくなるかも知れません。読めなくても漢字辞典で【さんずい】の付く別の漢字を探してみようって思えるかも知れませんし、子どもの発想は凄く面白いので、「水に関係するものだから・・・・【プール】ってどうやって漢字で書くか探してみよう~」なんて言い出すことも!!(笑)

漢字を学習してきている私たちは、「【プール】は漢字で書けないよ~」って思いますが、何も知らない子どもは何でも漢字で書けるって思うかも知れません。ルールは置いといて、子ども達と一緒に「プール」を漢字で書くとしたらどんな文字になるのか考えるっていうのは、凄く面白いでしょうね。

「プールってどういうもの?どういうイメージ?」から子ども達にイラストで描いてもらい、そこから漢字に変換してみても面白いかも知れません。いわゆる当て字みたいなものです。

また【プール】という漢字は日本語で持ち合わせて無くても、もしかしたら中国語ではあるかも知れないねって調べてみるのも面白い。

漢字って見た目からして難しそう・・・って拒否反応を示す子どもも多いものです。

覚えさせようとするのではなく、【この漢字は何だろう?】から始まり、漢字の形を見たり分解しながら、その漢字が表現している意味を考えてみると子どもなりに色んな発想で意見が出て来て、そんなやり取りをしているうちにその漢字が読めるようになってしまう・・・ということもあります。

「なんだろう?」⇒「知りたい」⇒「そうだったのか(わかった)」がインプット

この「そうだったのか(わかった)」までの流れは、みんなが検索作業でよくしていることです。大人もスマホでよく検索していますよね?

本題は「そうだったのか(わかった)」のインプットの後の応用編。

インプットだけだと人間はすぐに忘れてしまうので、インプットの後からのアウトプットに移行していきます。

調べた漢字を使って短い文を作ってみたり、熟語を探してみたりするのも、その漢字の使い方が学べるのでおすすめです。

さらにクラスのお友達同士や親子でその漢字を使った文を発表し合ったり、交換して読んでみることで、自分では見つけられなかった使い方を知ることが出来たり、人の例文を聞いたり読んだりして心に残ることもあるかも知れません。

これは幼児日本語教育に限らず、色んな学習に応用できることだと思います。大人から与えるばかりのアプローチではなく、「子ども中心アプローチ」で進めていく学習法、指導法をKJLTIAの幼児日本語教師養成コースでも学んでもらいますし、KJLTIAでは推奨しています。

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文字と言語音の関係

文字と言語音の結びつきは、音符とドレミファソラシドの音の関係と共通している!

楽器演奏ができる人は、楽譜を読んで演奏します。音楽もある意味、言語と同じだと思いませんか?音符が文字の役割をしていて、楽譜は文章や物語と言えるのではないでしょうか。五線譜に並んだ音符を見て、ドレミの音階に変換できない人は、楽器を演奏することも難しいかと思います。楽譜が読めない人にとって、五線譜に並んだ音符はどんな風に見えているのでしょう。おたまじゃくしが並んでいる?模様?人それぞれ感じ方は違うにしても、音楽を学んできた人は、音符と音の結びつきを理解し、楽譜が読めるようになって楽器の演奏ができるようになります。

日本語学習で考えてみると、平仮名の文字と言語音の結びつきを理解することで、平仮名で書かれた文が読めるようになったり、書けるようになったりする。平仮名を文字と認識していなかったら、言語音との結びつきが確立されていなかったら、平仮名で書かれた文を読むことも書くこともできないということ。

楽譜を読むためには音符と音の関係をしっかり結び付けることが基本中の基本。ドレミファソラシドの音を知らなければ、音符を見ても、単なるおたまじゃくしみたいな記号でしかありません。また五線譜上のドを表す音符を見て、【ド】という音に変換できた時、その音符を読んで演奏ができるということ。

平仮名は、どうだろうか?【あ】という文字を見た時に『あ』という言語音に頭の中で変換されているのであれば、その人は【あ】の文字と『あ』の言語音の結びつきが確立されているということ。この文字と言語音(音韻)の結びつきができていないと、読み書きを行うのは難しいのです。

何が言いたいかというと、文字の読み書きに先走る指導者や保護者がいるけれども、文字と言語音(音韻)の結びつきがしっかりできていないと、いくら子どもに平仮名を読ませようとしても、書かせようとしても、その場限りだということです。五十音表を『あ』から順番に繰り返し読み上げることだけではなく、ランダムに文字を読んでみたりすることも必要です。呪文のように唱えているだけの「あいうえお」が言えても、文字と言語音の結びつきができていない子は、ランダムに提示された文字を見て、読み上げることができません。

幼児日本語教育のアプローチとして、平仮名や片仮名の文字と言語音の結びつきを強化するようなアクティビティを考えてみると良いですね。

子どもって文字が何のためにあるのか、どういう使い方をするのかって知っているのかしら?

大人は文字の便利さ、使い方、役割っていうのを理解しているからこそ、何かを伝える時、書き留めておきたい時に文字を使用しています。

例えば、上記で出てきた楽譜を読む時に、音符が読めない人は音符の下にカタカナで「ドレミ」の音階を記載する人がいますよね。これは、楽譜を譜読みする時に、ドレミの音階を聞いたり、自分で時間をかけて音符を1つずつ読みながら日本語のカタカナでメモするという作業。ピアノを習っている幼稚園生がスラスラと楽譜が読めないからと言って、楽譜の音符の下にカタカナでドレミの音階をメモするのか・・・。おそらくしていないでしょう。何故?まだカタカナが書けないという意見もあるかも知れません。それなら、平仮名が書けるなら平仮名で書いても良いですよね?しかし、そういうことではありません。幼児期はまだ文字の役割をきちんと理解しておらず、使い方もいまいちわかっていません。もしかすると文字を読みあげることができるかも知れませんし、文字を書くこともできるかも知れません。しかし、読んで理解しているのか、何かを伝えるため、文字で残しておきたいから書いているのかというと、ただ文字を読んだだけ、ただ書いただけというのが幼児期というレベルです。もちろん個人差があるので、早い段階から文字に興味を持ち、文字の使い方を獲得できる子どももいるかも知れませんが、文字を知ることでこんなことがわかるんだよ、文字が書けることでこんなことができるんだよっていう感動を子どもに与えてあげられるようなアプローチがあると、文字そのものに興味を持って、読み書きに繋げていけるようになると思います。

日本語の平仮名と片仮名の文字の読み書きに必要な条件としては、文字と言語音の結びつきをしっかり確立すること。幼児日本語教師の皆さんは、どんなアクティビティをしたら良いのか、考えてみましょう。

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2022年幼児日本語教師として教育現場にデビューした先生の声が届きました

新しい年が始まって、2週間経ちましたが、2022年の寅年、皆様は、どんなスタートをしたのでしょうか。

年末年始で世界各国、オミクロン株の感染拡大によりロックダウンの中での年越しをされた方々、ロックダウンではないけれども、クリスマスや年末年始の楽しいイベントが中止となり、ひっそりと新しい年を迎えた方など、さまざまだったかと思います。

【こちらのコロナの状況】

KJLTIA(幼児日本語教師協会)の拠点がある西オーストラリア州のパースは、クリスマス前に州境を開けて、他州との行き来ができるようになりました。開けたらこうなるよね・・・と絵に描いたようなシナリオ通り、コロナの感染者が出てしまい、少しずつ増えています。そのため、昨夜、再度、西オーストラリア州は州境を閉じ、またまた鎖国になってしまいました。しかし、州境も国境も開けたらウイルスの侵入が防げないのであれば、いずれ諦めて開けるしかないというところまできたという雰囲気になっています。このまま無事に2月5日の国境オープンに向けて、州民はワクチン接種に急いでいますよ。5歳以上の子どもの接種も先日始まったところです。

【新しい年に幼児日本語教師としてデビューした方からレッスン報告が届きました】

今年1月から日本にあるインターナショナルスクールで幼児日本語教師として日本語レッスンをすることになった方から、早速、初回と2回目のレッスン報告が来ました。こちらの先生は、認定試験の受験に必要な100時間の指導経験を積むために教育現場で幼児日本語教師としての挑戦を始めたばかり。

【初日のレッスン】

初回は、子ども達のこともわからない状態での体当たりですから、上手く行かなかったこともあったようです。「みんなで手を繋いで輪になろう」と言っても、手を繋いだらつないだで、わ~って楽しんでしまう子ども達。輪を作るどころではなかったようでした。どういう状況なのか、想像できますよね。新しい先生が来て子ども達は、きっと興奮しているでしょうし、ちょっとしたことでも「うわぁ~」ってなってしまいがちなのが、初回のレッスン。最初から上手くやろうとせず、とにかく初回は楽しむことが大事です。また、思っていた以上に子ども達の人数も多かったようで、4~5歳児クラスに3歳児が数名参加して15名、2歳児クラスの子ども達が12名もいたり・・・。もちろん、外国籍に保育士がアシスタントについてくれていたようですが、手を繋いで輪を作るというアプローチだけでも大変だっただろうなと思います。

初回のレッスンを終えての幼児日本語教師からのメールには、

本日、日本語レッスン3コマ終えてきました。いろいろとハプニングがあって、教案通りにはできなくて、反省点ばかりですが、楽しかったです。(中略)100時間の指導経験をつまなければいけない理由や意味がしみじみと理解できた初回です・・・コツコツ頑張りたいと思います。

結果的には、インターナショナルスクールの先生たちからは褒めて頂けたようで、デビュー初日の興奮が冷めないうちにメールで報告が来たので、子ども達と手を繋いで輪を作ろうのアプローチについて、アドバイスをさせてもらいました。リズムに合わせて声掛けすると、子ども達はリズムに合わせて動けるので、まとまりやすくなるものです。

また、教案通りに進められなかったということですが、初めて会う子ども達ですから、どういう反応があるのか、どんなことに興味があるのか、どのくらいの集中力があるのか、全くわからない体当たりですよね。初回は教案通りにいかなくても楽しめたのであれば、それで良いと思います。指導している先生が「大変だった。辛かった。もうやりたくない」で終わってしまえば、その感情は子ども達にも伝わりますからね・・・。でも、「反省点ばかりだけど、楽しかった」という気持ちがあったので、それが一番幼児日本語教師の指導で大事なことです。指導者が楽しくなければ、子ども達も楽しめない。先生が笑顔でいれば、子ども達も笑顔になる。そういうものなんですよ。初回のレッスンから上手くやろうなんて、経験豊富なベテランの先生だって、難しいことだと思います。初回のレッスンっていうのは、とにかく子ども達と一緒に楽しむこと。日本語のレッスンが楽しい、また先生と日本語で遊びたいって子ども達に思ってもらう・・・。このくらいで初回は十分ですよね。子ども達も先生も楽しめたレッスンを行った後、この先生のようにしっかりレッスンを振り返り、どこが上手く行かなかったのか、何が良かったのか、次はどこを改善してアプローチしたら良いのかと考える時間を持つことも、指導スキルの上達に結びついていきます。

日本人の悪い癖で、「出来なかったことばかりに注目する」のは、良くないですね。反省する際に、良いところも見つけてあげると次へのステップに繋がります。子ども達に指導する先生が出来ないことばかりに目を向けるのではなく、小さくても出来たところを自分で褒められるようになると、他人にも、そして子どもにも良いところを見つけてあげられるようになるので、この先生は自分の評価もきちんとできているという点では、素晴らしいと思いました。

【2回目のレッスン】

2回目のレッスンには、幼児日本語教師のレッスンを学校の校長、副校長をはじめ、幹部の先生方が教室まで見学にくるほど、興味津々だったそうです。そんなプレッシャーも感じつつも、1回目よりも2回目のレッスンの方が全体的にも上手く出来たようで、幼児日本語教師本人も満足できたレッスンになったそうです。子ども達と手を繋いで輪になるという時も、声掛けをすることで、子ども達も自分達で声を出して積極的に動いてくれるようになったそうです。直ぐに結果に結びついたのは、もちろん、先生のアプローチの仕方、楽しい雰囲気を作ったのが良かったからでしょうね。

子ども達と一緒に手を繋いで輪になろう~っていうのは、子ども達を誘導するのに持っておきたいテクニックの1つですね。先生が「みんなで手を繋いで~」と子ども達に声掛けして、子ども達が手をつなぐのを待つのも1つ。でも、なんだかつまらない。。。。特に2~3歳の子ども達だとじっとしていられないので、手を繋いだら、じっとしていられない子の行動が連鎖して、全体的にワチャワチャしてしまいがちになります。子ども達は、じっとしていられないのですから、それなら動けば良い。先生の声掛けに合わせて動きながら子ども達はお友達と手を繋いで、みんなで輪ができるように誘導していく。幼児日本語教師として日本語のアプローチを入れたいので、「小さなまるを作りましょう」と言って、手を繋いだまま、みんなで前進していけば、輪が縮まっていき、お向かいのお友達に近づいてきます。それだけで子ども達は嬉しくなっちゃって声を上げて喜びます。それから、「大きなまるを作りましょう」と言って、大股で1歩、2歩と後ろにリズムを取りながら下がっていくと子ども達も真似してくれます。ところどころで、数字を入れて「いち、に、さん」でジャンプをしてみたり、『手を繋いで輪を作る』という単純な行動ですが、ちょっと工夫するだけで、日本語で「おおきい、ちいさい」の大小を教えることもできますし、リズムに合わせて数字を教えることもできます。日本語がわからない子ども達でも、楽しい雰囲気があると、積極的に参加してくれて、数回繰り返せば、「大きいまる」「ちいさいまる」って声を出してくれます。「いち、に、さん」でジャンプするのも数回やれば、直ぐに覚えます。こんなアドバイスをちょっとしただけですが、2回目のレッスンでは、子ども達と一緒に手を繋いで輪を作ることもできて、楽しめたようでした。

2回目のレッスン後には、以下のような感想が送られてきましたよ。

今日のような感じにレッスンできるなら、やっぱり幼児日本語教師を続けていきたい。もっともっと上手になりたい。この職業に出会えてよかった!まだまだ躓くかもしれないけれど、もうこれが私の生きる道!と帰路の車中テンションが上がりました。今日のレッスンを落ち着いて振り返ると、いろいろな場面で子ども達からヒントや発見を貰えることを体験しました。

【100時間の指導経験】

幼児日本語教師の指導者認定試験の受験条件にある100時間の幼児日本語指導経験については、教育機関で実習しなくてはならないということではありません。どんなところで幼児日本語教師として活動したいのかは、個々で異なると思うので、この100時間の指導経験の場所もその後に繋がるように選んでいくと良いと思います。教育機関で幼児日本語教師として日本語を教えたいという方は、日本語補習校や日本語学校などに聞いてみると良いでしょう。また、子どもに日本語教育をと考えている親御さん達の力になれたらと考えている方は、地域の日本語コミュニティに声掛けしてみると良いですね。日本語のプレイグループや育児サークルなどで日本語レッスンの指導経験をさせてもらうこともできると思います。日本国内の方々は、今回ご紹介した方のようにインターナショナルスクールに連絡してみるのも良いと思いますし、地域の外国人支援センターに声掛けしてみても良いですね。または、自分で指導経験を積むために子ども達を集めるという方法もありますね。

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